生理痛には鎮痛剤のみか、鎮静成分を足すか、鎮痙攣成分を加えるか

 若いお客様が『バファリンルナi』と『エルペインコーワ』を比較していてスマホで何かを見てから前者を購入されるので、念のためヒアリングしてみた。
 主訴は生理痛だそうだから、専用薬の後者の方を選んでも良いと思うのだけれど、両者の違いが良く分からないようだった。
 となると、スマホで何か調べてるようだったのは、なんなのか。
 『バファリンルナi』はアセトアミノフェンとイブプロフェンという2種類の鎮痛剤成分を合わせた物で、薬が効くかは身体との相性もあるから、どちらか一方か合わせての相乗効果が期待できる。後者は内臓の働きをわざと落として症状を軽減するものと説明した。
 個人的には、思考力を低下させてしまう鎮静成分が入っていない点でオススメ。
 『エルペインコーワ』の方は、イブプロフェンに腹痛に用いる『ブスコパン』の主成分である鎮痙攣成分を合わせていて、生理痛は子宮が元気に動きすぎるのが原因でもあるから、わざと内臓の働きを悪くすることで症状を軽減する。
 お客様は、以前は病院から処方された『ロキソニン』を使っていたというので、効いていたのであれば同系統のイブプロフェンも効く確率は高いし、ロキソプロフェンよりも持続時間が長い点が生理痛に向いているとも考えられる。
 ただ、もし鎮痛剤だけで効果が足りないと感じるようなら、乗り換え先として『エルペインコーワ』が候補になることを伝えた。
 もしくは、鎮痛剤を使った後に『ブスコパン』を追加で服用するという手もある。

 若いお客様が、販売許容期限が迫って値引きになっている総合風邪薬の『エスタックイブファイン』と、目薬の『サンテFXネオ』をレジに持ってきたさいに、前者は咳が強く出ている時に向いていると伝えたところ、家に『イブA』があるというので、喉の痛みや発熱などがメインで咳が無いか弱いときには解熱鎮痛剤を先に使うようお話した。
 また、『イブA』を生理中にも使ってるというので、鎮痛成分のみの無印の『イブ』と違って鎮静成分が入っているため、3日以上の連続使用は避けたほうが良いことを伝えて、『エルペインコーワ』を紹介したところ『エスタックイブファイン』はキャンセルになり、『イブA』を購入された。
 あれ?
 無印の『イブ』でみなく、『エルペインコーワ』でもなく、『イブA』の方を買うんだ(^_^;)?
 まぁ、お客様の選ぶことですから構いませんが。
 今まで使っていて、効いていたとか副作用の発現が無かったとか、それらを踏まえて使い慣れている物を選んだのかもと予測はすれど、その選んだ過程というか理由を知りたいところ。
 それが分かれば、もう少しお客様や患者さんに寄り添えるようになれると思うので。
 お客様は生理痛で病院を受診したことがあるというから、それは良いことですねと伝えた。
 一度でも病院にカルテを作っておくというのは大事なことで、同じ病院に定期的に通うことによって、他の大病が隠れている時に「いつもと違う」と医師に気づいてもらいやすくなる。
 何か酷い症状が現れて飛び込んでこられても、病院側は酷くなる前の状態が分からないから、判断材料が少なくなってしまう。
 特に生理痛を「いつものこと」と油断していると、子宮筋腫や子宮内膜症などに自身が気づきにくい。
 しかし、定期的に病院に通っていれば「いつもの」状態の記録が積み重なっていき、「いつもと違うかどうか」の比較ができる。

 お客様が『桃の葉ローション』を購入されるのでヒアリングすると目的は日焼けで、毎日使っては駄目かと訊かれたので、問題ありませんと答えた。
 ただ、『桃の葉ローション』は桃の香りがするとかではなく、桃の葉っぱに炎症を抑える効果があるので、ヒリヒリ感が軽減したら保湿と皮膚の再生のためにヘパリン類似物質のローションに乗り換えることも検討するようお話した。
 また、日焼けというのは率直に言って火傷(やけど)と同じで、身体は皮膚の再生を頑張るために材料を運ぶ血液を体表部に集中させてしまい、胃腸などの内臓機能が低下するから、数日は消化に良い食事を心がけるよう伝えた。
 日焼けをしたからと食事を変えようと思う人は少ないだろうから、大事なことである。

LINEで送る
Pocket

 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート