風邪薬を風邪をひく前に飲んでも良いことはありません

 お客様が『のびのびサロンシップ』を購入されるさいに外用消炎剤としては弱めの薬であるため、それで良いのか確認し、成分によって鎮痛効果や浸透力が異なることを説明したところ、主訴は腰痛で湿布は冷感と温感以外どれも同じと思っていたというため、むしろ冷感と温感は効果に影響するほどの関係は無いことを伝えた。
 もし、冷やして気持ち良い、温めると楽になるというのであれば、保冷剤やカイロなどを使って本当に冷やしたり温めたりしたほうが良い。
 今回は使い慣れているということからそのまま購入されたけれど、薬を買う時は「こういう状態だからこうしたい」と店員に伝えることを勧めた。
 もちろん一番は「治したい」だろうけど、腰痛は原因が分かるのが20%程度とされているため症状の緩和を優先せざるをえないので、痛みの程度と、どんな時や動作がつらいのかに合わせて成分を検討することになる。

 お客様がうがい薬を比較していて『パブロンうがい薬AZ』を購入されるので、念のため成分によってうがいの目的が異なることを伝えた。
 今回の『パブロンうがい薬AZ』なら抗炎症成分なので、喉が痛む場合や口内炎などに適しており、『イソジンうがい薬』のような殺菌成分の物は、家族が風邪をひいているという場合に短期集中の予防に用いる。
 気をつけなければならないのは、殺菌成分のうがい薬を使いすぎると体を守る菌も殺してしまい、むしろ防御力が落ちてしまうこと。
 だから、毎日うがいをするのであれば水道水で充分。
 患者は息子さんで、職場で風邪が流行ってるということだったが、数日前に風邪薬を飲んだというものの特に症状は無かったそうで、現在は朝方に喉が乾いてるというため風邪薬の副作用か胃炎の可能性をお話した。
 症状が出ていないのに風邪薬を飲んだというのが謎だけれど、風邪薬に入っていることの多い鼻炎薬や咳止めの成分は体内を乾燥させる副作用があるから、症状が無かったせいで副作用だけが現れたのかもしれない。
 また、胃などの内臓には痛覚神経が無いので、少しぐらい具合が悪くても自覚症状が現れず、胃の炎症が喉に拡がっているとも考えられる。
 飲んだ風邪薬が何か分からないというため、薬の副作用にしろ胃炎にしろ、食欲があっても食べ過ぎないことと消化に良い食事をするよう勧めた。

 若いお客様から「薬のことで聞きたい」と声をかけられ、風邪をひいたらどの薬が良いのかと質問されたので、喉の痛みや発熱が主訴で咳が無い場合には解熱鎮痛剤を使うようお話したところ、家に『イブA』があり、以前には『バファリンA』を使ったことがあるとのことだった。
 そして、悪寒がする場合は体が風邪と戦うと準備をしてる段階なので、解熱鎮痛剤を使うにはタイミングが早いともお話をした。
 喉の痛みや発熱以外に、鼻の症状が現れたり咳が出たりしたら、それぞれに対応する薬を組み合わせるほうが、起きていない症状の成分が入った総合風邪薬を飲むより体への負担が少ないことも説明した。
 また、いずれかの症状が現れたら、早いタイミングで食事を寝込んだときの物に切り替えると、悪化しないで済む可能性を伝えた。
 喉の炎症や鼻炎などは胃にも繋がっているから食べ物による負担を避けるのと、消化にもエネルギーが必要だから風邪を治すエネルギーが不足しないようにするためである。

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