打撲や捻挫をしたら、最初に用意するのは薬ではなく氷です

 お客様がジクロフェナクナトリウム製剤の『ボルタレンローション』を購入されるさいに、服用している薬の有無を尋ねたところ緑内障とのことで、お薬手帳を持参していたため確認すると炭酸脱水酵素抑制薬とカリウム錠が処方されていた。
 直接的には併用しても問題は無いが、ジクロフェナクナトリウムが血液中にも入っていくことは知らなかった様子なので、貼り薬を使う場合にも他の薬や持病との影響に注意が必要なことを説明した。
 そして主訴は肩こりとのことだったが、肩こりが肺炎や心臓疾患の前兆ということもあるため、使い始めた日付をメモして経過観察するようお話した。
 それから、お薬手帳を普段から持ち歩くのはとても良いことですと褒めたうえで、市販薬の成分表示も貼って一元管理しておくことと、今後は市販薬を買い求める前に調剤している薬局に相談するよう勧めた。

 お客様から、打撲に肩こりの薬でも使えるのか相談され、成分によって鎮痛効果と浸透力が違うことを説明し、筋肉のこわばりである肩こりと違い、打撲や捻挫などの強い急性症状には最初に鎮痛効果の高い薬を使って、症状が軽くなってくるのに従って薬も弱いものに乗り換えていくステップダウン方式が良いことをお話した。
 打撲したのは3日前のことで当初は大きく腫れて氷でアイシングしたというため、良い対応をしたことをお話し、腫れも痛みも引いてきたそうなのでインドメタシンやロキソニンよりは弱いフェルビナク製剤をお使いいただくことになった。
 座りっぱなしの腰痛にも使えるか質問されたので、使えることと、肩こりには良くてモッタイナイと答えると納得された様子。
 店頭で対応していると、ちゃんとアイシングしてる人に出逢うことが少ないから、なんだかホッとする。
 初期に患部を冷やすのは重要で、打撲な捻挫などの異常が起きると身体は脳に報せるために痛みの伝達物質を急激に生成する。
 少しだけ作ってくれれば良いのだけれど、人間は機械ではないから調整ができず持続的に続けてしまうため、氷水で冷やすことにより患部の身体機能を落として痛みの伝達物質の生成を抑えると、あとの痛みの残り方を軽減することができる。
 怪我をしたのが家などで氷を用意できる場所であれば、お店に薬を買いにくる前にやっておいてもらいたいし、買った薬を使う前に冷やすのを忘れずに。

 若いお客様から最初は虫除けの相談を受け、ディートの濃度によって医薬品と指定医薬部外品の違いとなり、濃さは効き目ではなく持続時間に関係することを説明をしてから、通勤途中で使いたいとのことから持ち歩けるサイズの『ムシペールα』を案内すると購入を決められた。
 それから虫刺されの薬の相談も受け、処方により大きく分けて4段階あることを説明し、弱すぎず強すぎずで『液体ムヒS』を案内したところ、お買い上げいただいた。
 虫刺されは痒みより感染症が怖いことと、虫除けスプレーは体に吹き付けるよりも掌に出して体に塗る方が効果的なことを伝えた。

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