薬の価値が効くかどうかであれば、価格が得かどうかは二の次です

 やや高齢のお客様から『コンドロイチンZS錠』は大容量の方がお得か尋ねられたので、錠数に対し価格としては少し安くなるものの、何を持って得とするのかで意味が変わるため、病院で関節の軟骨の減少などが診断されていれば得と考えられることを説明した。
 コンドロイチンについては、以前にこの日記でも詳しく書いたことがある。
 

膝関節に必要な「コンドロイチン」のお話

 お客様は膝が痛く、すでに服用しているとのことだったが、本日の購入は見送りとなった。
 保育士で、子供を膝に乗せることが多くて痛むというので、『疎経活血湯』を紹介した。

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 突き指をしたというお客様から湿布を求められ売り場を案内したものの、家に『バンテリンEX』があり使ったというので、鎮痛効果の高い薬なので継続することと、患部の固定を勧めたところテーピングをお買い上げいただいた。
 ただ、日が経ってるそうで、初日に冷やさなかったというため次があったら感覚が無くなるまで氷水で冷やすようにと伝えた。
 捻挫や打撲などもそうだが、患部では異常を脳に知らせるために痛みの伝達物資を生産し、その生産量の多さが後々まで痛みの継続に影響するので、氷水で冷すことにより血管を収縮させ身体機能をわざと低下させると生産量が減る。
 これは早さが勝負なので、出先で起きたら痛み止めの薬を買うより先に氷を入手した方が良い。

 若いお客様から『ラクトファルミンS』と『ザ・ガードコーワ整腸錠α³+』の比較を質問され、乳酸菌の中には胃酸に弱い種類があり腸に届く前に死滅してしまうことと、後者には乳酸菌を育てる納豆菌が入っており腸で再び増やすことができることを説明した。
 ただ、体に良い菌も外から来るモノは初対面だと全て敵として扱われるので、長く使っている乳酸菌製品があるのなら、すでに仲良くなっていると考えられるため、乗り換えない方が良いとも考えられることを説明した。
 製薬メーカーの研究員さんの話では、家で糠漬けなどの漬物を作っていたら、その家に居着いてる菌には製品化した乳酸菌など敵わないそうだ。
 本日は、『ラクトファルミンS』を購入された。

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