鎮痛剤にも性格があるように、頭痛にも種類があります

 やや高齢のお客様からマスクや消毒用エタノールを求められたけれど、いずれも品切れのため新型コロナウイルスやインフルエンザなどのエンベロープウイルスの予防方法などをお話したところ、「勉強になったから」とドリンク剤を購入された。
 お客様には、必要なときに必要な物だけお買い求めくださいと伝えた。
 自身が感染しいて拡げないためにはマスクが必要だけど、自身を守るのには手洗いが一番簡単で確実な方法。
 消毒用エタノールに頼らなくても、ウイルスを覆っているエンベロープを破壊すれば良くて、エンベロープは油脂でできているから、油汚れを落とす物ならなんでも良い。
 石鹸だって、食器用洗剤でだって構わない。
 むしろ消毒用エタノールは、自家注射しなければならない持病のある人や介護を必要としている人のために買い控えてほしい。

 マスクの問い合わせに、花粉症の場合には『ワセリン』を鼻の穴の入口に塗る対処法と、新型コロナウイルスの予防には手洗いがの方が大事と説明したところ、『ロキソニン』の有無を尋ねられた。
 頭痛に使うそうで、鎮痛剤にも得意分野があることをお話しすると、朝方に重く午後にかけて楽になるというから、血圧が関係しているかもしれないため適応する物として『奥田脳神経薬』を紹介した。
 現代薬と漢方薬の合剤で、その漢方薬である『釣藤散』も紹介した。
 すると、以前に病院で漢方薬が処方されていたそうだが名前を覚えておらず、医師が遠くへ行ってしまったというため、改めて別な病院の受診を勧め本日はお帰りになった。
 ちなみに、ズキズキするタイプの偏頭痛は胃の不具合と連動していることが多く、痛む日には食事を消化の良い物に切り替えると少し楽になる。
 漢方薬では、水分代謝を改善する『五苓散』『呉茱萸湯』が適応する。
 締め付けられるような緊張型頭痛は肩こりと連動していることが多いため、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』を使う手があり、先ほど挙げた『釣藤散』が適応することもある。
 いずれにせよ鎮痛剤にも性格があり、候補を増やせるかもしれないし養生法も伝えられるから、お気に入りがあったとしても相談してもらえると良いと思います。

 会社で消毒用エタノールを頼まれたとのことで、お客様に品切れをお詫びしたうえで、喉の保湿のために小まめな水分補給と、手洗いを徹底すること、そして手の触れるところを濡れている物で拭き掃除をする方が大事なことをお話した。
 確かに消毒用エタノールは、エンベロープウイルスの膜を破るのを容易にするけれど、容易な方法は手抜きを招いてしまいがちだから、その点では良い方法とは云えない。

 お客様からマスクを求められ、品切れのため花粉症なら『ワセリン』を使う方法が、新型コロナウイルス対策なら手洗いと手の触れるところの拭き掃除に小まめな水分補給をする方法を説明したところ、「来た甲斐があった」と言っていただけた。

 常連のお客様から『手ピカジェル』を求められ、品切れのため上記の三つの対策をお話したところ、成人の息子の通勤が心配だというので、それこそ手を洗う回数を増やすよう勧めた。
 駅の洗面所で手を洗うだけでも、かなり衛生面で有意なはずである。
 なにしろ今まで、そんな手洗いをしている人はいないのだから。
 お客様からは、「他の人は教えてくれなかった」と言われた。

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