毎度バカバカしい、お薬の説明の一席。愉しいネタを用意して、お待ちしています

 若お女性の客様が『イブクイック頭痛薬DX』を購入されるさいにヒアリングすると生理痛に使うとのことで、わざと内臓の働きを悪くする成分が入っているので向いていると説明したところウケた。
 まあ、この説明は薬効的に正確ではないのだけれど、イメージの可視化というのも大事なので。
 鎮静成分が入っているから眠気を催す可能性があるという注意の伝え方だと、「自分は眠くらないから」と車の運転なども大丈夫と思われてしまう。
 しかし、眠くならなかったとしても咄嗟の判断が必要な思考力は低下するので、危険性はあるのだ。
 そして、内臓の働きというのは基本的に脳では知覚できず、だから自覚症状としても現れない。
 いや、この副作用を考えた場合には、痛みの症状が和らぐため自覚症状としては、体調が良くなってるという錯覚につながる。
 そこで先の説明の仕方をすることで、自覚できない機能の低下があるから気をつけて下さいという次第。
 人間の記憶というのは、感情と結びつくと強化される。
 認知症の人が、自分のしたこと人にされたことを忘れても、その時が楽しかったとか怖かったという感情だけが残るのも、そんな脳の仕組みによるもの。
 まさか店頭で悲しませる訳にもいかないから、怖がらせるか愉しませるのが副作用を記憶してもらう一つの手で、それなら笑って憶えてもらえるのが理想。

 お客様が『トラフルBBチャージ』を見ていて、口内炎に他にも薬を紹介して欲しいというので、同シリーズで抗炎症成分の入っている『トラフル錠』と『トラフル軟膏』を案内した。
 しかし患部は舌の裏だということから、『トラフル軟膏』よりも強い炎症効果のあるステロイド剤の『オルテクサー軟膏』を案内したところ、そちらを購入された。
 そして、熱い物は避けるとしても、だからといって冷たい物を飲食すると、患部を炎症させて治したい体が頑張って炎症を強めてしまうという話をするとウケてもらえた。
 なので、患部にしみない程度には温かい食事を意識して、お風呂には確実に入り、お腹周りを冷やさない対策を勧めた。
 体温を高めに保つことは、修復する材料を運ぶ血流を良くして、細胞が活性化し、早く治すのに役立つ。

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