目薬も目的によっては使い方が変わる? 目的と予算をご相談下さい

 若いお客様から、最初に「薬剤師さん?」と尋ねられた。
 残念ながら、登録販売者でございます。
 あー、これは「じゃ、いいです」と帰られてしまうパターンかなと思ったけれど、目に異物が入ったとのことで、コンタクトをしたまま使える目薬を希望された。
 しかし『アルガードコンタクト』などと『新緑水』を比較しながら、炎症を抑える成分がソフトコンタクトレンズに悪影響を与えてしまうため、コンタクトレンズをしたまま使える目薬は抗炎症成分が抜いてある分だけ効果が弱いから、コンタクトは外して対処してもらいたいことをお話しすると聞き届けてもらえ、『新緑水』の方を使っていただくことになった。。
 目薬の基本的な点し方を教えたうえで、今回だけは瞬きするよう勧めた。
 目薬をして瞬きをすると、薬剤が睫毛に持っていかれてしまうから普通は駄目だが、異物を外に出すのが目的なので。
 人間の異物を出そうとする力は意外と侮れなくて、目薬をして顔を上や正面に向けていると目の後ろから鼻の奥を通って喉へと流し、時として咳をさせたり、いっそ胃腸で処理させたりする。
 睫毛だってそのためにあり、瞬きしてしまっては本来の目薬をする意味が無くなってしまう。
 あくまで基本は、目薬を点したら目を閉じて少し下を向き、1分以上は閉じたまま目薬を閉じ込め薬剤が充分に行き渡るのを待つこと。

 お客様から、眼精疲労に目薬のどれが良いか尋ねられたので、価格は効き目と直接は関係しないことを説明し、他に症状は無いというため、疲労回復のビタミンB6と、目の材料のビタミンAに、栄養を行き渡らせる血流を良くするビタミンEを配合した『スマイル40EX』で充分とお話すると、購入された。
 なにしろ目はデリケートだから、他の薬と較べて目薬に使って良い成分はガチガチに規定されており、どんなに新製品で価格が高かろうが、新発見の素晴らしい成分という物は入っていない。
 従来の成分の濃度を変え、組み合わせを変え、しかしそれだけで試験は新たにやらなければならないから開発費がかかり、その費用を回収するために価格が高くなっているだけ。
 とはいえ主成分の濃度を濃くすることで、効果が期待できる可能性はあるから、その点では試す価値はあるとも伝えた。
 これは使う人の方針の問題で、最初に疲労回復や角膜の修復成分など目的の濃度の濃い目薬から試して、段階的に価格の安い従来の製品にステップダウンしていくか、初めは基本的な昔ながらの製品を使ってみてから価格の高い物にステップアップしていくかは、予算との兼ね合いを考えて決めるのが良いだろう。
 だから、患者さんの方針を確かめるためにも、こうして相談してもらうのが一番なんである。
 そして、目薬の点し方を教えるとお礼を言われた。

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