総合風邪薬の最大の弱点とは!? 起きていない症状をチェックしましょう

 高齢の常連のお客様が便秘気味とのお話だったけれど、食べる量が減れば出るものも減るので苦満感が無いようならば大丈夫と伝えた。
 ただ、『新ルルAゴールドs』を常用しているお客様だから、副作用で体内を乾燥させてしまうので、それが便秘になることもお話した。
 これは、私が総合風邪薬を安易に使うのを勧めていない理由の一つで、鼻炎を抑える成分も咳を止める成分も、内臓の機能を低下させてしまう。
 鼻水も咳も、本来は異物を外に出すための正常な防御反応。
 そして人間の体は機械ではないから、鼻炎だけとか咳だけとか、都合良く部分的に機能を止めるなんて事はできない。
 胃腸の正常な機能も止めてしまうから消化力も落ちてしまうし、人間が生きていくのに必要な水分を留めおく機能も低下して、排泄機能が低下するのと体内が乾燥することが重なれば便秘してしまうのは、当然のことでもあるのだ。

 お客様が『アデロンゴールド』をレジに持ってきたけれど、主訴は鼻水で他に症状は無いというため鼻炎薬を提案したところ、当初は喉が痛かった事と「いつも使っている」というお話だった。
 しかし、鼻炎薬の効能にも喉の痛みがあることを案内すると『鼻炎薬Aクニヒロ』に変更となった。
 先にも書いたように、鼻炎を抑える成分は便秘する副作用がある訳だけれど、咳止めの成分が入っていない分だけ、便秘する要因を減らすことができる。
 起きていない症状の成分は使わないに越したことはなく、その取捨選択をしにくいのが総合風邪薬の最大の弱点なのだ。
 お客様には、内臓の冷えを示す鼻水だけであれば温かい物を積極的に飲んで入浴するだけでも治る可能性をお話しすると、好んで冷たい物を飲んでいる様子。
 入浴はしてるというので続けていただくよう勧め、冷たい物は飲みたい様子だったので、せめて下半身に厚着をしてお腹周りを冷やさないようにとお話をした。

 やや高齢の常連のお客様が定期的に『アデロンゴールド』を買って行かなので心配だけれど、ヒアリングには応じてもらえない。
 同様のケースでも、3年くらいしてからようやく相談してもらえて、他の物に移ったり無駄な薬の服用をやめてもらえた事もあるから、よほど短期間に重ねて買うようなことが無い限り、見守ってみるしかあるまい。

「風邪薬の選び方と風邪に似た症状」
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