お客さまとお話をすると、意外な使い方や、勘違いされているのを知ることも

 お客様が湿布薬の『アスコラルL』を購入されるさいにレジを通すと価格が高いと驚かれたけれど、いつも買っている物より大容量と分かり納得していただけた。
 立ち仕事で寝る時に足裏に貼っており、内服薬は使っていないというためフェルビナク製剤やジクロフェナクトリウム製剤も紹介してみたが、スーッとするのが良いとのことだった。
 実のところ足の裏に貼って疲れが取れるというのは都市伝説なのだけれど、気に入っているのであれば、あえて言うまい。
 そう思ったら、足の骨のアーチ部分が痛み、接骨院で何か塗る薬を処方されたというけれど、薬ではないはずなので整形外科医を訪ねてみるよう勧めた。
 接骨院の柔道整復師は医師ではなく、柔道整復師がマッサージなどの施術を行なう医療類似行為の資格だから、薬の処方はできない。
 接骨院や整骨院などは、整形外科で患部の状態を確認してもらったうえで利用したり、整形外科には定期的に診てもらったりしたほうが良い。
 市販薬だけに頼っていてはいけないのと、同じ理屈である。

サロンパスAe

 常連の客様が『センパアプチベリー』と『パンシロンキュアSP』をレジに持ってきたけれど、ヒアリングして前者は眠くなりにくい『センパアQTキッズ』に変更となった。
 同じ酔い止めの薬でも、眠くなりやすいタイプと眠くなりにくいタイプとがあり、必ず酔ってしまうのであればいっそ寝てしまった方が良いし、観光などで眠くなってはモッタイナイという風に使い分ける。
 常連だけれど、なかなか相談してもらえなくて残念。
 お客様には、乗り物酔いの対策のお話をした。
 腸が冷たい物を受け付けないので、乗る前の食事は温かいスープなどにすると早く腸に送られて胃は軽くなる。
 反対に乗ってからは、冷たい飲み物を少しずつ飲むと良い。
 冷たい物を飲むと胃の働きは悪くなり、悪くなれば吐こうとする力も弱まる。
 それから、『パンシロンキュアSP』で胃の具合が良くなったと感じても、すぐには普通の食事に戻さないようお話した。
 内臓には痛覚神経が無いので、具合が悪くなったと感じるのは、あくまで感覚的なもの。
 逆に言えば、回復してなくても良くなったように感じてしまうから、一旦具合が悪くなったのであれば数日は回復するのにかかると思って、胃に優しい食事を続けた方が良い。

 やや高齢のお客様が『マイティアCL』を購入され、目薬の点し方を案内したところ、水泳の後はゴーグルをしていてコンタクト取りにくいため、目薬を点してから取っているとのお話だった。
 なるほど、そういう使い方もあるのか。
 お客様に「勉強になりました」と伝えると、「こちらこそ」と言われた。
 ちなみに私が教えた目薬の点し方は、上を向いて目薬を点したら静かに目を閉じて少し下を向き、1分以上は閉じたままにしておくことである。
 可能であれば、5分は閉じておくのが望ましい。

NewマイティアCL

 お客様から『無水エタノール』を求められ、置いていないことを伝えてヒアリングすると、ネイルに使うとのことでネットで見たというため、『消毒用エタノールIP』の方が価格が安く、無水には意味は無いと説明した。
 『無水エタノール』はその名の通り水で薄めていない濃度100%のエタノールで、エタノールが消毒効果を発揮するのは濃度80%前後だから、消毒目的には無意味なのだ。
 ネットに書いた人は、そのことを知らなかったのだろうか。
 お客様からは、消毒用エタノールで皮脂を除去しすぎるか心配されたけれど、「大丈夫です」とお答えして、お買い上げいただいた。
 もちろん、毎日のように使っていては手荒れの原因になってしまうから、何事も程度の問題である。
 お客様からは、「ありがとう」と言っていただけた。

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