咳の対策は、胃に優しい食事をするのが基本です

 夫婦のお客様が来店し、腰サポーターと『バンテリン液W』をレジに持ってきたのでヒアリングしてみると、奥さんが腰痛で、後者はいつも使ってるとのことだった。
 服用している薬は無いというので、より浸透力のあるジクロフェナクトリウム製剤を紹介したところ、『ボルタレンEXローション』に変更となった。
 しかし病院に行ったことが無く、左手から足まで痛むことがあるというため受診するように勧めた。
 特に腰痛などの慢性痛だと、病院に通うのを途中で辞めてしまうケースがあるが、定期的に受診するのも大事なことを伝えた。
 脅かしすぎると良くないから今回はお話しなかったけれど、腰痛の原因ががんで手遅れになったというケースは少なくない。

 お客様が『新トニン咳止め』を購入されヒアリングしたところ、喉の痛みがあり、咳が出るとのこと。
 患部を冷やすとともに気道を潤す桔梗が入っているので、咳止め薬の中でも適応することを伝えた。
 効くと思って飲む薬は、さらに効き目が上がるなんて説もあるから。
 するとお客様は特に、家に帰って横になると咳が出るというので、胃炎による体内の乾燥か逆流性食道炎の可能性をお話した。
 喉の乾燥防止に「飴を舐めます」とのことだったけれど、プラスして消化に良い食事に切り替えた方がより改善につながることを伝えた。
 咳というだけで総合風邪薬を買われる人もいるが、神経の方では喉を通っている呼吸のための気道と、飲食物が通る食道の区別がつかなくて、どちらかの炎症で咳になる。
 あるいは隣り合っているから、どちらかが先に炎症してそれが広がっているケースもあるし、今回お話したように胃炎によって上部の肺が乾燥している可能性も考えられる。
 なので、咳がある時には消化しやすい食事に切り替えるのが養生法であり、もし風邪だとすれば内臓を休めることで進行を食い止めることにもなる。

新トニン咳止め液

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