患者さん本人の選択ならまだしも、子供に使う薬となると心配

 お客様から9歳の子供の目の周りの肌荒れを相談され、目のキワまで濡れる薬は市販されていないため、痒み止めや抗炎症成分の入った目薬を塗る方法を教えたところ、手にも湿疹があるとのことだった。
 病院を受診するよう勧めると、今まで薬を使ったことが無く、ステロイド剤が特に怖いというため、治療を受けるかどうかは後で判断するとしても専門家の話を聞くために病院に行くことは大事というお話をして、塗り薬のステロイド剤が危ないという言説が流布するようになったのは、もう30年以上も前のいい加減な取材によるマスコミの報道で広がった誤解であることを説明した。
 それから皮膚の治療に限った話ではないけれど、弱い薬でズルズルと長引かせるより、最初に強い薬を使って症状を押さえ込み、症状が軽減するに従って薬も弱い物に落としていくステップダウン方式が適してるケースもあることを説明しながら、『イハダプリスクリードi』を案内すると、お買い上げ頂いた。
 もし病院に行くのが躊躇われるようであれば、調剤薬局で薬剤師さんに相談してみる方法もあることを伝えた。

イハダプリスクリードi

 子供を連れたお客様から、外用消炎鎮痛剤の塗り薬を求められ、使う子供は11歳というため年齢制限のことを説明したうえで、『アンメルツヨコヨコ』と『バンテリン液』を案内した。
 前者は比較的弱めの薬で肩こりなどに向いていて、後者は捻挫や打ち身などの強い痛みに適応する。
 先の皮膚薬と同じで、こちらもステップダウン方式を考慮するケースが少なくない。
 今回の用途は筋肉痛で、お客様からは筋肉痛と打撲で兼用したいというお話があったが、症状に合わせた方が良いことを説明した。
 また、以前に病院で何か薬が処方されたようだが覚えていないというため、医師の指示のもとでならば年齢制限のある薬を使うケースも考えられるとはお話したうえで、市販薬ではそういう使い方はできないと注意を加えた。
 お客様とお話をしていると、どうも注意事項を軽く考えているようで怖い。
 自分の体なら自己責任ということも言えるかもしれないが、子供に使うのにそれでは困るというもの。
 今回は『ニューアンメルツヨコヨコ』をお買い上げいただき、もし打撲や捻挫などをしたような時には、とにかく早い段階で氷水レベルで冷やすと予後が良いことを伝えたのだけれど、なんだか最後まで話が行き違ってしまった感じがする( ´Д`)=3

ニューアンメルツヨコヨコ

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