ドラッグストアーに夫婦や親子、家族で来店したら一緒にお話を

 夫婦のお客様が来店し、『ソフトサンティア』と『ソフトサンティアひとみストレッチ』の違いを尋ねられ、前者は涙に近い塩水で、後者には病院でも処方されることがあるビタミンB12で、細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助けることを説明したところ、『ソフトサンティアひとみストレッチ』をお買い上げいただいた。
 実のところ目薬に使って良い成分は厳格に決めせれていて、新しく発見された特別な成分というのは、滅多に採用されることは無いし、価格が効き目と比例することも無い。
 価格の安い目薬は処方構成が単純か、あるいは開発されたのが昔なため開発費を回収済みであり、高い目薬は既存の成分の組み合わせを変えたり特定の成分の濃度を規定の最大量にしたがために、実験等の開発にお金がかかっただけで、それがすなわち効果の高さとはならないのだ。
 薬は食べ物と違って、成分の種類や量が「多いからお得」というものではない点を考慮して選んだほうが良い。

 若い夫婦のお客様が来店し、ご主人から葉酸を尋ねられサプリメントの売り場を案内すると、ご主人はすぐに売り場を離れていった。
 葉酸は単独で摂取するようなものではなく、鉄分やカルシウムなども一緒に摂らなければ意味が無いので、食事では断面の色が濃い野菜を食べるよう勧めて、茄子やトマトといった野菜は子宮を傷めるとされていることを伝えた。
 本当はご主人にも話を聞いてもらいたかったところなのだが、関心が薄かったのだろう。
 せっかく夫婦で来店したのだから、奥さんが摂るサプリメントがどんな物なのか、普段の生活でどう活かすのかということに、ご主人にも興味を持ってもらいたいところ。
 まぁ、私も服やバッグなんかを買いに奥さんに付き合わされると、すぐに売り場を離れてしまいますが。

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