花粉症の流行る季節でなくても、低木や草花での花粉症は個人単位で起こります

 やや高齢のお客様から『メディックイック』をと求められ、手荒れに使う『メディクイックR軟膏』かなと思って案内しところ、液剤だと言われ、頭皮湿疹に使う『メディクイックHゴールド』だと分かった。
 市販薬は同じブランド名でも数字やアルファベットが付くと内容が異なるから、ややこしい。
 同じ用途の薬でも、剤形が違うと成分も違うなんてことさえある。

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 お客様が『パブロン鼻炎カプセルSα』を購入されるさいにヒアリングすると、主訴は鼻水と目の痒みとのこと。
「花粉症の季節は終わったのに」と言われたので、低木や草花での花粉症は個人単位であることを説明した。
 どういうことかというと、春の花粉症が多くの人が一斉になるのは、高い木から広範囲に花粉が飛ぶからで、低いところを飛ぶ花粉には、そこに住んでいる人や通勤通学で通りかかるといった少数の人だけが反応することになり、花粉症のシーズンが終わっても発症してしまうのだ。
 そして花粉症の対策としては、お腹周りを温めるのが重要。
 花粉症は、免疫機能が花粉を敵だと勘違いして攻撃することで起こる症状で、その敵味方の識別は腸がやっており、腸の働きを整えれば敵味方の識別が正常になって症状が落ち着く。
 そのためには腸に良いことをするのが必要であるものの、あれやこれや考えるのも大変なので、簡単な方法としてはとにかく温めること。
 何か飲むさいには温めて、入浴をし、入浴が難しい場合にはシャワーを首から腰にかけて背中側に浴び、上半身は薄着をしても下半身は厚着をする。

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 お客様が『ポケムヒ』をレジに持ってきたが、痒み止めとしては弱いことを伝えると、校庭での行事で蚊に刺されたというため、弱い局所麻酔の入った『プチウナコーワ』を紹介して変更となった。
 パッケージが似ているから薬の成分も同じと思われがちだが、実は違うので見分けがつかない場合には相談してもらうと良い。
 またお客様には、虫除けスプレーは吸い込まないようにと体から離して吹きかけがちで、それでは効果が薄くなるため、掌に出して塗るよう勧めた。

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 お客様から『キップパイロール』を求められたけれど、現在では店頭での入手は難しいと思われるため、ネット通販を勧めた。
 そして、『ユースキンあせもパウダークリーム』などが、近い処方であることを伝えた。
 本人ならばそれで構わないということもあるが、今回は高齢の母親に頼まれたとのことでお帰りになった。
 お気に入りの薬があるのは仕方がないとはいえ、特定の銘柄の薬を足で探すというのは難しいから、処方内容で探したほうが効率的である。

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