同じシリーズでも処方内容は縁もゆかりも無いことがある

 お客様の連れた子供が『キッズバファリンかぜシロップS』を選んでレジに持ってきたが、主訴に発熱は無いそうなので主訴に絞ってみてはと提案した。
 なにより、子供にパッケージで薬を選ばせるのは避けてもらいたいところ(^_^;)
 症状は咳と鼻水で、同じシリーズの鼻炎と咳止めを比較したところ、鼻水はそれほどではなく咳の方が気になるということと、喉の痛みは無さそうなので銘柄を変えて、鼻炎の面倒も見てくれる『ムヒのこどもせきどめシロップS』を勧めてお買い上げいただいた。
 それと、上半身に昇りがちな熱を巡回させて、鼻水の原因となる内臓の冷えを取り除くために、下半身の厚着をお勧めたところ、靴下が大事か訊かれたので、お腹周りの方が重要なことを説明した。

 赤ん坊を連れたお客様が『新コンタックかぜ総合』をレジに持ってきたので、念のため使用者を確認したところ、ご主人が喉の痛みを訴えているという。
 喉の痛み以外の症状は聞いてきていないというのだが、『パブロンエースAX』を提案してみると、自身はパブロンが効かなかったと言うのだけれど、どのパブロンだったのか覚えてなかった。
 もし『パブロンSα』や『パブロンSゴールドW』などだと、喉の痛みに効くような成分は入っていない。
 同じシリーズでも処方内容は縁もゆかりも無いことがあるのを説明したうえで、コンタックシリーズであれば『新コンタックかぜEX』の方が喉の痛みを止めるのに適しているので、もしご主人が気に入らなければ未開封の物は返品に応じることを伝えた。
 すると、自身はベンザブロックシリーズの方が好きだという話になったので、症状別に薬を変えるのは良い方法ですと伝えたうえで、喉だけであれば『ペラックT』も使えることを説明すると、「詳しいようだから本人に来させます」と帰られた。
 もちろん本人の来店が一番ではあるのだけれど、やんわりと拒否されたのかもと思ってしまう小心者(´・ω・`)

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