カフェインの効果的な使い方と栄養ドリンクの使い分け

 お客様から『エスカップ』を子供に飲ませて良いか尋ねられ、15歳以上であれば大丈夫と答えたうえで、中学生の勉強疲れにと言うので、『リポビタンJr.』を勧めた。
 『リポビタンJr.』には『リポビタンD』と違い五味子と刺五加という生薬が入っていて、 子供にはもったいないくらいである。
 ただ栄養ドリンクにも違いがあり、 『エスカップ』や『リポビタンD』のようなタウリン系は「最後の一頑張り」というラストスパートに向いていて、『リポビタンJr.』や『ユンケル黄帝液』のような生薬系は「これから始める」など先が長く持続力を必要とする時に役に立つ。
 また、カフェインの入っている物は元気になるというよりは、体がビックリして元気が出たように錯覚するだけなので、後で疲労感が増すことになるから注意が必要だ。
 それに、カフェインの入っている物を効果的に使うには1週間以上はカフェイン断ちをしてからでないと体が慣れてしまっていて、日頃からコーヒーなどを飲んでいるようだと効果が薄れてしまう。
 ただし、いきなりカフェイン断ちをすると頭痛が起きたり倦怠感に悩まされたりするため、アスリートなどは本番の2週間くらい前から少しずつ減らしていくそうだ。
 お客様の子供は喘息があり咳が出やすいということで風邪を心配されていたため、胃炎でも咳になることをお話しすると大食のようだった。
 入浴は食事の前ということで、それは良いことと伝えたが、咳が出ている間は消化に良い食事をして量を控えさせるように伝えた。
 それから、受験生とのことから喘息の事も合わせて考え、『半夏厚朴湯』を紹介した。

 お客様が『アネトンせき止めZ錠』を購入されるさいに「長いんですか?」と尋ねたら、何か売りつけられると思われたのか警戒された。
 喉の炎症を抑えるためにも消化に良い食事をするよう勧めたところ、ホッとされた様子(^_^;)

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