薬剤師に振られて途方に暮れるの巻

 やや高齢のお客様から、鼻水と咳に『パブロン50』を1週間ほど服用していて効かないと相談をの受けた。
 『パブロン50』は、乾燥性の咳止めの『麦門冬湯』に痰を出しやすくするグアヤコールスルホン酸カリウムを加えたもので、鼻水は黄色いそうだから、今回の症状には適応しないと考えられる。
 また、他に『プレコール持続性カプセル』も服用していたという。
 効かなかった薬というのは大事な情報で、ちゃんと覚えているのはありがたい。
 ところが、『ルルアタックNX』や『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内しようと思ったら、病院から降圧剤が処方されているというのだけれど、そちらの薬は覚えておらず、おくすり手帳も持っていないそう。
 ありゃん(^_^;)
 調剤してもらった薬局の連絡先を知っているか尋ねると、携帯電話に登録してるというので取り次いでもらったところ、他に糖尿病の薬を処方されていると分かり、さらに胃がんで胃を摘出していることが判明した。
 薬剤師さんに市販薬の相談をすると、処方箋をFAXするから対応をよろしくという回答。
 ええんΣ(´∀`;)!?
 そんなの登録販売者に投げないで~(悲鳴)
 FAXの使用許可を上司に相談すると、「業務用なんだけど~」とのお返事。
 いや、業務ですから!
「個人情報だけどいいの~?」
 本人の許可を得てますから!!
 受信した処方箋にある10種類ほどの薬の内容を確認し、症状と照らし合わせて『チクナイン』(辛夷清肺湯)が使えそうなので、試していただくことになった。
 調べるのに30分くらいかかったよ……(;´Д`)
 FAXで送られてきた処方箋の写しは、お客様にお渡しした。
 そしてお客様には、お薬手帳を持ち歩くことと、むやみに市販薬を使う前に担当医か、調剤してもらっている薬局に相談するよう伝えた。
 でも、登録販売者に対応を振ってくるような薬剤師さんじゃ、相談に乗ってもらえないかな(^_^;)

 やや高齢のお客さんから注文された薬の名前が、市販薬では聞いたことがない。
 調べてみると、統合失調症の薬と同じで、しかもドリンク剤だという。
 そういう物は市販されていないことを説明したところ、ニンニクのドリンクだというので『ミオD』だと分かった。
 まぁ、確かに名前が似てるけどね~。
 問題なのは、統合失調症と診断されてるのかどうかを訊くか迷ったこと。
 うっかり訊いて、気分を害されたら困るし。
 今回は、訊かなかっさたけど、お客様の勘違いか分からないと、そのまま押し問答になりかねない。
 ニンニクのヒントがあって助かった。

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