お薬手帳は見せてもらえないと役に立ちません

 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 1月いっぱいは正月だそうだから、間違ってないヽ( ´ー`)ノ
 まぁ、元旦出勤だから、まったく正月気分は無い訳ですが。
 奥さんと次郎が奥さんの実家に行ってて、一人を満喫できるのが楽しいから良し。

 『ベンザブロックSプラス』を購入されるお客様に症状を尋ねたところ、ご主人からの頼まれ物とのこと。
 しかし症状は確かめてきていないらしく、発熱も無いようなので、使う前に鼻水の状態を確認するよう勧めた。
 例外は当然あるものの、鼻水が透明でサラサラしていたりツーッと垂れてくる場合は、内臓が冷えているかアレルギー性鼻炎なので、鼻炎薬を使うか上半身を温める『小青龍湯』が適応するし、そもそも体を温めるだけで症状が緩和される可能性が高い。

 『イボコロリ』を求めて来店したお客様に症状を尋ねると、足の指の間と、足の内側の側面の2ヶ所にできているとのこと。
 患部の場所から、フリーサイズか液剤を使って普通の絆創膏で覆う方法を提案したところ、以前に液剤を使ってみて効果が無かったそう。
 ハテ、どういう事だろう?
 液剤を塗るだけで、患部を覆わなかったとかだろうか。
 病院を受診したことがあるか訊いてみたら、病院で処置してもらえるとは思っていなかったと分かり、反対に何科を尋ねたら良いか質問されたので、皮膚科を勧めた。
 しかし、病院に行くのは大袈裟じゃないかと言われる。
 いえいえ、治療の仕方を専門家からアドバイスしてもらうのは大事ですよ。
 あと、繰り返すようであれば靴をオーダーメードで作ることも検討したほうが良いかもしれません。
 もちろん価格が高いですけど、その分が治療費になってしまう訳ですし、患部をかばう歩き方が腰痛など別の症状を引き起こすかもしれませんし。
 とりあえず本日は、フリーサイズをお買い上げ頂いた。

 この間、ガラガラと喉に掛かる音のする咳に『カンポアズマ』を使って頂いたお客様が再訪し、咳は落ち着いてきたものの、鼻水が治まらないと相談を受けた。
 ありゃん、ちょっとした鼻水なら『カンポアズマ』も少しは面倒見てくれるはずなんだけど、『小青龍湯』にしておくべきだったかな(;´Д`)
 でも、詳しく訊いてみると、鼻水が垂れてくるのではなく、鼻の奥に溜まっていて、鼻をかむと多く出てくるというから、鼻水と鼻詰まりが往来している模様。
 そのため、『葛根湯加川きゅう辛夷』に乗り換えて頂くことにした。
 そしたら、お会計してから実は病院で血圧を下げる降圧剤が処方されていることが分かった。
 お薬手帳を持参していたので確認すると、カルシウムが細胞内に入るのを抑えて血管を広げる「カルシウム拮抗薬」だった。
 ギャッ∑(゚ω゚ノ)ノ
 それじゃ、鼻水が出るはずだよ……。
 常連さんだけど、通院している話を初めて聞いた。
 お薬手帳を持ち歩いてるなんて珍しいのに、使ってもらえないとどうにもならない。
 いや、持ち歩いてる人が少ないからと確認を怠った私が悪いんですが。
 新年早々、気を引き締めなさいという事なのかしらん。
 降圧剤の服用の中止は私の立場では言えないから、『葛根湯加川きゅう辛夷』を使って頂くとして、お薬手帳に記録したうえで担当医に報告するようお願いした。

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