≪通巻27号≫
『くすりの正しい使い方』/映画評『陰陽師2』/医療もマニフェストは難しい/仕事以外の生きがい

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  ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                  ≪通巻27号≫
  提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
  発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
  編集 : 北村俊純
  窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
※10月11日(土)……『くすりの正しい使い方』
              映画評『陰陽師2』
※10月12日(日)……医療もマニフェストは難しい
※10月13日(月)……仕事以外の生きがい
************************* 先週の平凡な日記 ***************************
◆10月11日(土)/2003年◆
 苛性ソーダを求めてお客さんが来店。
 いや、正確には最初「掃除するヤツ」と言われたので、洗剤の類(たぐい)かと思ったのだが違うと言われ、コチラがなんだか分からないでいると、「お宅で前に買った」と言われて、ますますナンだろうと考え込んでしまった。
 顔は知らない人なんだけれどなぁ、前っていつ頃だろうと思っていたら、話しているうちにやっと商品の名前を思い出したようで、先の苛性ソーダの名前を言われた。
 しかし苛性ソーダは劇物指定されているため、買う時には印鑑と使用目的を書類に書いてもらわないといけない。
 ところが、相手は「前に売ってもらった」と言って譲らない。過去の書類を見返しても記録に残っておらず、そんなはずはないのだが。
 運転免許証を提示して、「これでいいだろ」とも言われるが、ウチのお店で免許証の提示だけで売ったなんて事は一度も無い。
 とにかく印鑑が無ければお売りできませんと断ると、しまいには怒って帰っていかれてしまった。
 ううむ、怒られてもなぁ(^-^;
 上手く宥(なだ)められなかったのは失敗と反省。
 しばらくして若い男の人が来て、苛性ソーダを注文された。
 もしかしてと思って尋ねてみると、さっき来た人の息子さんらしい。
 印鑑を持ってきて、使用目的もちゃんと書類に書き込んでもらった。
 署名欄を見たら、どうやら清掃業者で業務での使用のようだ。
 それなら先に来た父親も、苛性ソーダの購入手続きの方法は知っているのでは。ハテ(・_・?
 息子さんの方は話がちゃんと通じる人で、苛性ソーダを購入した後に色々と仕事上のお話などを聞き、その中で疲労についての相談をされたので、地竜(ぢりゅう)を勧めてみた。
 効能書きには、解熱、気管支の痙攣鎮静、気管支喘息、頭痛、関節痛、高血圧、動脈硬化となっているが、疲労回復にも抜群の効果がある。
 午後から、川口薬剤師会主催による『くすりの正しい使い方Part4』があり、駅に向かった。
 珍しく時間に余裕を持って出たのに、線路上で枯れ草が燃えているとかで消火活動のために電車が止まり、10分の遅刻。どうやら私は、どうやっても時間通りに到着できない運命らしい(苦笑)。
 まぁ、初めの30分は川口薬剤師会会長と後援者の挨拶なのでいいでしょ。
 今日のテーマは特に、高脂血症や糖尿病などの『生活習慣病』に関する薬についてである。
 生活習慣病の怖いところは、本人の自覚が無いままに病態が進行し、それでいて命に関わる病気だという点に尽きるだろう。
 それだけに「気をつけよう」と“たまに”思っても、実際にはなかなか予防に取り組む人は少ないのが実態である。
 『高脂血症』とは、血液中の脂質には、コレステロール、中性脂肪などがあるのだが、このような脂質が血液中に過剰にある状態を言う。
 ただし、コレステロールは主に体の細胞膜を作るために不可欠なので、制限してしまうのもまた問題がある。中性脂肪もエネルギーの元になるため、これが少ないと疲れやすくなってしまい好ましくない。
 ありきたりだが、“ほどほどに”という事になる。
 高脂血症が進むと起こる症状としては、血管の内部にコレステロールが溜ま
り、それが血管を硬化させて血液が流れにくくなる動脈硬化が代表的。狭心症や心筋梗塞の原因になるわけだ。
 現在、高脂血症の治療薬は数多く認可されていて体質や症状に合わせて選択の範囲は広く、病状の進行が不可避ではないというのは安心できる要素である。
 しかし、薬を使うよりは運動療法や食事療法の方が良いのは言うまでも無い事で、それだけに患者の意思が治療にもっとも重要となるため、その意味では治療の難しい病気と言えるかもしれない。
 『高血圧症』に関しては、まず“血圧”とは何かを知っておかなければならないだろう。
「私は血圧が高くて」と心配してみても、ワケも分からないままに心配して騒ぎ立てる人もいるのが困りモノ。しっかりと仕組みを知った上で心配してもらいたい。
 血液を全身に送り出すために、心臓は強い力で血液を動脈に送り出す訳だが、この時の血管壁にかかる内側からの力を血圧と言う。
 そして、心臓から血液が送り出される時の収縮期血圧を“上の血圧”と言い、心臓に血液が満たされる時の拡張期血圧を“下の血圧”と言うのだ。
 一般的には上が120、下が85程度が正常血圧とされているため120を越えると「高い」と心配される事があるが、上が140程度までで下が99を下回っているのであればそれほど心配は要らない。
 特にお年寄りの場合は、目標値は上は170、下は90程度とされている。
 高血圧症の薬も高脂血症と同じように種類が多いので気をつけてもらいたいのは、薬の名前をしっかりメモしておくか、飲んだ後もパッケージなどを手元に取っておく事だ。
 薬局でなんらかの薬を買う時によく「血圧の薬をもらってるんだけど大丈夫ですか?」と尋ねられるのだが、ハッキリ言って「血圧の薬」というだけでは、まったく分からない。
 例えばちょっと並べ立てるだけでも、ダイクロトライド、フルイトラン、セロケン、テノーミン、メインテート、インデラル、ミケラン、カルデナリン、デタントール、ミニプレス、エブランチル、アプレゾリン、アダラート、アムロジン、カルスロット、コニール、ニバジール、ペルジピン、バイミカード、ヒポカ、アデカット、インヒベース、エースコール、レニベース、カプトリル、ロンゲス、セタプリル、ディオバン、ニューロタン、ブロプレス、ミカルディス、これだけ出してもまだ高血圧症の“代表的”な薬に過ぎない。
 しかもそれぞれ、塩分を排泄させる作用のものや、交感神経を抑制して血圧を下げるもの、血管を拡張して血液の流れを良くしたりと、まったく作用が違う。作用が違えば副作用も違い、他の薬との影響も違う。
 これらを「血圧の薬をもらってるんだけど大丈夫ですか?」という一言の質問だけで判断する事は不可能である。
 繰り返すが、ぜひとも自分が飲んでいる薬の名前は忘れないよう工夫してもらいたい。
 講義の後の質問コーナーでは、参加者から「サプリメントと薬の相互作用」
について質問されていたが、講師が気の毒。
 サプリメントだけで何十種類もあって、薬の方も先に挙げたように多種多様で、「○○と××」というように特定してくれなければ答えようが無い。
 質問者は新聞で何か関係記事を読んだようなのだが、それであればその新聞の切抜きくらいは用意してもらわないと。
 ただ、今回の講習会自体“介護講座”の一つとしての『薬の飲み方』というテーマのはずだったのに、ほとんどが自分で本やネットなどで調べれば分かる事だったのが残念(^-^;
 もっと実際に介護をしている家族や、仕事として携わっている人たちに役に立つお話があると良かったのに。
 講習会が終わってから奥さんと新宿に出て映画『陰陽師2』を観た。
 http://www.onmyoji-movie.com/

 別に観たくはなかったのだが、ちょうどいい時間の作品が他に無かったのと、奥さんのリクエストで観る事に。
 この、“特別観たいとも思わない”というのは割りと良い方に働く。期待が少ないと面白かった時に満足度が加算され、つまらなかった時のダメージが少ない。
 以下、内容に触れるので読みたくない人は翌日の日記まで飛ばしていただきたい。
 ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
 期待感を煽るオープニング、美しい画面、出雲神話を題材にした新しい解釈と出雲八卦などのオリジナル設定、どれ一つとっても面白くなる要素ばかり。
 なのに、なんでツマラナイの~(T-T)? なんでツマラナイの~(T-T)? なんでツマラナイの~(T-T)?
 キャラは立ってるのにセリフが全く心に残らず、場面転換は頻繁なのに後で瞼の裏に甦るようなシーンもない。
 そのうえアクションシーンの一つである大和が出雲に攻め込んだ時の殺陣が、まるっきり時代劇。別に平安時代の殺陣を再現しろとは言わないが、独自の世界観を作り出しているのだから、やはり新しい殺陣を観せてもらいたかった。
 さらに、素戔鳴尊(スサノオノミコト)の生まれ変わりとなる鬼に変化した須佐(市原隼人)が、口を半開きにして「グルルル」と呻きながら両手を垂らして歩く姿は、まるで猿(笑) もちっとカッコイイ演出方法は無かったんかい。
 天野喜孝氏のイメージイラストを見ると、鬼になった須佐は知的さを備えながら静かな怒りを秘めているイメージだったのに(泣)
 あれでは、馬鹿な父親の幻角(中井貴一)に操られる馬鹿息子にしか見えなくて、悲劇性が薄れてしまう。(逆に悲壮感があると言えない事も無いけど。)
 日美子(深田恭子)は、鬼姫としてのイメージはなかなかカッコ良くて色気も申し分なかったのだが、天照大神(アマテラスオオミカミ)として姿を現した時には劇場で笑い転げるのを堪(こら)えるのが大変だった。
 安倍清明(野村萬斎)が「ここからは神の領域」と言っているのに、ちっとも神々しくなくてガッカリである。思わず、丹波哲郎製作の天下の馬鹿映画(注・褒め言葉です)『大霊界2 ~死んだらおどろいた~』を思い出してしまった。
 せめて野村氏の舞踊をもっと堪能させてくれれば良かったのに、今回は前作と違って見せ場を全部後半に持ってきてしまったため、途中は眠くなって、後半のCGを使った特殊効果では脱力させられて、「時間を無駄にするというのはこういう事か」と変な感心をしてしまった。
 滝田洋二監督の作品では、『僕らはみんな生きている』と『壬生義士伝』がお気に入りなのだが、どうして『陰陽師』だけは前作共にこんなヘンテコリンで間の抜けた作品になってしまったのか。
 『仁義なき戦い』シリーズや『蒲田行進曲』を作った深作欣二監督が、『魔界転生』や『里見八犬伝』のようなファンタジー物に挑んだらフニャフニャな作品ができてしまったのと類似している気がする。
 もし『陰陽師3』を製作するのであれば、いっそのことダメ映画として映画史に残るトンデモ映画を作ってくれる事に期待したい。
 思わず、『珍妙痔痛』───「珍妙な痔が悪化して痛みが酷くなりました」というくだらない駄洒落を思いついてしまった。
 駄洒落を思いつくと、なんだか楽しい気分になる。この駄洒落でモトは取れたな。じゃあ、いいや(^.^)
 
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◆10月12日(日)/2003年◆
 今日は奥さんは友達と横浜に出かけ、私はお店を休んでひさしぶりにノンビリとした。
 こうゆう時は徹底的に怠惰に過ごすのがよろしい。
 意味のある休日にしようと気張っては休日の意味が無い。
 そこで、12年もののウィスキーを開けて昼間から酔うことに。
 いわゆる“酒飲み”の人は、毎日飲むようだが、私にはその気持ちは理解できない。
 発泡酒の増税の時には「庶民の楽しみを奪うなんて」と憤っていた人がいたが、発泡酒はメーカーが努力しているとはいえ味はビールには到底及ばない。
 いくら安くても、毎日美味しくもない発泡酒を買って飲むくらいなら、一日おきにしてでも、美味しいビールを飲んだ方が幸せな気分に浸れると思っている。
 だからお酒も毎日飲むよりは、こうしてたまの休日に誰に気兼ねすることもなく飲んで酔う方が楽しい。
 ………ただの貧乏性かもしれんが。
 情報番組で、担任していたクラスの男児(9)にイジメや体罰を繰り返し、福岡市西区の市立小学校の男性教諭(46)が停職6カ月の懲戒処分を受けたとの報道。
 その原因が男児の曽祖父がアメリカ人で「血が穢れている」からだとか。
 ホンマかいな(^-^;
 もしそれが本当だとしたら、ウチの地元の小学校の教員は絶対に勤まらないであろう。
 なにしろアラブ人やら韓国人やら国籍不明やら、実に雑多な外国人の子供たちが通っている。給食センターなどは、宗教上の理由で食べられない食材などの申し入れが次から次へとあってメニューの作成に四苦八苦しているくらいだ。
 ただ今回の件では不明なので良く分からないのだが、この男性教諭がしたとされるイジメの内容には多分に暴力的な事が含まれており、男児の親が民事裁判を起しただけというのが解せない。
 警察に被害届けを出せば刑事事件として捜査してもらえるのではないか?
 それとも、警察で被害届けを受理してもらえなかったのだろうか。
 男児の親の訴えが事実だとすれば、停職6カ月というのはいかにも軽すぎる。
 その辺りの情報も報道してくれればいいのに、そのような取材をしたという情報は無い。なんとも不透明な事件だ。
 ちなみに、ここから先はまったくの私見だが、“イジメ”は良くないとしても“差別”する気持ち自体は私は許されるべきものだと考えている。
 そりゃ、全ての人が分かり合える世界は理想ではあるけれど、現実に生きていく中では無いと不都合な事も多々ある。
 例えば、子供は障害者などを感覚的に差別する事がある。子供は心が綺麗なんていうのは幻想で、自分や自分のグループと違いがある他者を平気でなんの躊躇もなく排除しようとする。
 それは良くない事だよと教えるのは簡単だが、感覚的に違いを嫌悪して避けるというのは、危険を察知する下地にもなるので、無くなっては困るのだ。
 だから、“差別意識”と“イジメ(嫌がらせ)”というのは分けて考えなければならない。
 私の場合は、まず黒人が嫌いである。見た目が怖いから。韓国人も嫌。過去の戦争問題が絡んで何を考えているのか分からないから。
 しかしこれらは私の勝手な思い込みであって、相手には個々人には非難されるいわれは当然ありはしない。ただ、私が積極的には近づかないというだけの事である。
 差別意識に端を発するイジメや嫌がらせ、あるいは今回の件でも不思議なのは、差別している側が積極的に相手に関わっている点だ。
 例えは悪いが普通、ゴキブリが嫌いな人は気持ち悪いと思っているからであり、それは不潔だと捉えているからだろう。だからゴキブリが嫌いな人はゴキブリから逃げようとする。私など、奥さんとの交際時代、逃げ出して笑われたモンである。
 嫌いなら嫌いで関わらなければいいのに、どうしてわざわざ近づくのか。今回の事件など、「血が穢れてる」ってのなら手を触れて暴力を振るわなくても良かろうに。変な人。
 それと、これから日本でも問題になってくるのは客商売と人種差別の問題だろう。
 数年前に小樽の銭湯が外国人客の入浴を拒否して提訴された事があるが、マスコミを初めとして多くの人が銭湯の経営者を非難したのには辛いものがあった。
 先に私は黒人や韓国人など外国人が嫌いとは書いたが、一緒に書いた通りそれは私の勝手な感じ方であり、個人的恨みも無ければ特別迷惑をこうむった事も無いから、来店を拒む理由も商品を売らない理由も無い。だから、お客さんとして迎えられる。
 しかし件の銭湯では、日本円ではなく外国紙幣で支払おうとする(港が近いため)、湯船に石鹸を体に付けたまま入ろうとする、湯船を出る時に栓を抜くという迷惑行為が続いたからだ。
 提訴する方は「不当な人種差別で精神的苦痛を受けた」という理由で済ませられるからいいけど、お店側からしたら生活がかかった商売なのだから、その実被害は誰が補償してくれるのか。
 ウチはどの国籍の人でも受け入れてるから、そちらのお店でも受け入れてやりなよなんてとても言えない。
 ウチの地元でも外国人による犯罪はけっこうある。それでも幸いにして地元で大きな問題にならないのは、外国人自身によるコミュニティが形成されており、地元に溶け込む努力をしているからだろう。
 件の銭湯経営者を提訴した人には、提訴より先にやるべき事があったはずだ。
 日本は閉鎖社会だと言われているが、現在はそれこそ価値観の多様化により、差別をやめようという人たちもいるわけで、それならばことさら差別する人を非難する必要も無い。理解者から少しずつ和(輪ではない)を拡げてゆけば良い。
「自分は差別なんかしないから貴方も差別をやめなさい」というのは、差別する人を排除しようとする差別である。それは、相手を理解しようという心の広さが実は無い事の証明でもある。
 差別を理由に行われる不当行為は非難されてしかるべきだが、心の動きまで踏み込むべきではないだろう。
 総選挙を前にして、自民党と民主党がマニフェストを巡って丁々発止とやりあっている。選挙戦が盛り上がるのは大いに結構。
 しかし、民主党の尻馬に乗ってマスコミまで自民党のマニフェストが具体性に欠けると非難しているのは、視聴者に媚でも売っているのかと勘ぐりたくなる。
 私には“具体的”とされている民主党のマニフェストは、どうにも胡散臭くて目障りに映る。
 医薬品や健康食品を売っているサイトの宣伝文句に「××が7日で治る!」とか、「一ヶ月で△△が改善!!」と謳っているのと同じ胡散臭さだ。
 確かに有権者も具体的な結果の提示をしてもらいたいというのはあるだろう。
 患者さんからもよく、「何日くらい飲めば治る?」と訊かれる。
 しかし、正直言ってそんな事は分からない。
 分からないが「分かりません」とは言える訳無いし、かといって「何日です」
などと断定する事は不可能だ。
 すでに分かっているデータや経験を元に「3日から1週間程度」と幅広く答えたり、「早ければ1日でも効きますが、症状や体質によっては1ヶ月くらいかかる事もあります」と、約束してるんだかしてないんだか分からない曖昧な答えにならざるを得ない。
 嘘を言っているのではなく、できだけ期待されている結果と齟齬をきたさないようにと思えば、どうしたって不明瞭な予測立てになってしまう。それは、現実的な予測を立てようとするからだ。
 自民党が具体的なマニフェストを提示できないのは、今まさに現在進行形で取り組んでいることが多く、選挙後でないと目標に向かって行くも退くも分からない状況だからにほかならない。
 私には菅氏の小泉首相へのツッコミは、自分は責任を負わなくて良い(政権奪取などできない)と分かっているから嫌がらせをやっているようにしか見えないのだがどうか。
 マスコミの方も、自民党の圧勝ではないにしても結果がある程度見えている出来レースを、面白いものに仕立てて世間の耳目を集めて営業活動に勤しみたいと仕掛けているように見えてしまう。
 などと埒も無い事をダラダラと考える、実にだらけた1日であった。
 帰ってきた奥さんが一言、「部屋の片付けくらいしてくれればいいのに」
 そういう過ごし方もありましたね、そう言えば(笑)
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◆10月13日(月)/2003年◆
 以前に便秘の症状で防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を買っていただいた患者さんが来店。
 効果があったようで、だいぶ改善したらしい。
 元々は、ちょっと動くと汗が多く出るという事で相談されたのだが、詳しくお話をしているうちに頑固な便秘である事が分かって、まずは便秘を解消すれば汗かきの症状も良くなるのではないかと考えて勧めたものだ。
 汗をかきやすい事については、気温が涼しくなってきた事もあって、その点は改善したかは不明との事。
 とりあえず便秘の方は良くなっているので続けたいという事で、4週間分をお買い上げいただいた。
 胃の痛み止めを求めて患者さんが来店。
 胃薬をとの事だったが、一口に胃薬といっても胃が冷えて悪くなったのと胃が熱を持って悪くなった場合とでは用いる漢方薬は変わる。
 詳しく話を訊いてみると、吐き気なども無く便通も普通との事。それでいて、急に刺すような痛みがしはじめたという。
 ううむ、原因はハッキリしないが、痙攣性の痛みのように思える。
 だとすると、胃腸の漢方薬より芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)の方が効果があるかもしれない。
 芍薬甘草湯は、体質のいかんを問わず痛み止めとして頓服的に使う事が多い
その辺りの事も説明して、勧めてみた。
 もし改善しないようであれば、再度見立てなければなるまい。
 お客さんから、栗の差し入れ。
 庭に栗の木があって、それを拾ったものだという。
 ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
 家で茹でて、食後のデザートに頂いた。
 二つに割って中身を穿(ほじく)り出すのは大変だが、労力が報(むく)われる味で美味しい~(´¬`)
 ところがウチの奥さん、メンドクサイと言って、私が中身を出してやらないと食べやしねぇ。お子様かい(笑)
 子供が生まれるかもしれんというのに、マッタク。
 
 ニュース番組で定年制に関する特集をやっていた。
 自民党で定年制を導入しようという動きがあるのに対して、中曽根氏と宮沢氏が総選挙への出馬に意欲を見せている事に関連してであろう。
 ウチの爺ちゃんも87歳で現役でお店に出ているが、本人にとっては仕事が道楽のようなもので、実のところ疲れて店の奥で横になる事の方が多い。
 最近はレジを打つのにも動作が緩慢になっているため、急いでいるお客さんの時には応対を代わる事もある。
 自営業であれば、まぁそういう状態でも構わない面もあるが、企業などではやはり大きな問題だろう。
 ただ、“大きい”のは年功序列型の給与体系による人件費と、役員ポストの高齢化による経営の硬直だとするのならば、年齢で定年を定めるのは確かに働く気力のある人にとっては納得いかないだろうなと理解はできる。
 それならば、定期的な健康診断と能力テストのようなもので、給与やポストを変更すれば良いだろう。
 政治家だって、国会審議中に居眠りを繰り返すような加齢による能力低下が顕著でなければ、別に続けてもらっても構わないとは思う。なんなら、国会内に養老施設でも作って、長老議員の面倒を若手の議員に看(み)させれば、もう少し老人問題に真剣に取り組んでもらえるかもしれんし(笑)
 むしろ今回の番組を観て気になったのは、識者が「仕事を失うと精神的な支えを失う。」と述べていた事。
 私はそれならば、“仕事以外のアイデンティティ”を持つような取り組みが必要だと思うのだが、その識者は「だから仕事を続けられる環境作りが必要だ」みたいな事を言っていた。
 時代劇に出てくるような、ご隠居さんなんて私は憧れるんだけどなぁ。毎日趣味三昧で、たまに口うるさい小言を言う。居場所なんて自分で作るさと飄々と日々を過ごせたら幸せではないかと思うのだが。
 そのためには、老後を安心して働かずに過ごせる年金制度の見直しが必要な訳で、若い世代に「将来はああやって遊んで暮らせるんだ」と希望を持たせて働かせるようにしないと。
 ウチのお店がなんとかやっていけるのは爺ちゃんの年金のお陰だから、悪い例ではあるけれど(苦笑)
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☆締切:2003年10月17日から4日間
~~~~~~~~~~~~~~ ≪読者より一言≫ ~~~~~~~~~~~~~
☆共感する事もあった
 奥さんの妊娠、Iちゃんが知ったらと思うと・・・・(涙)。
 でも逆に、奥さんが<女性から母になる>のを喜んだりして♪(をいをい!)
                    (2003/10/14(火) 23:06/MIKA)
★うう、ホントにどのタイミングで切り出せば良いのやら(^-^;
 人生、連続ドラマだなぁと思います。完全アドリブの。
 (10月7日の日記)
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 記載内容を利用して生じた結果につい
て、当方では責任がとれませんのでご了承ください。
 また、筆者が思った事や感じた事を率直に書いている事柄に関しましては、反証可能な事実誤認以外の訂正には応じられません。
 URLで紹介した先のページの著作権は、そのページを作成した人にあります。
 URLを紹介する事に違法性はありませんが、文章等を転載する場合は、作者の許諾が必要となります。
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 私は主に、映画についてトークをしています(・v<)
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