≪通巻241号≫
嘘つくのって楽しい/効能以外の使い方(痛風)/元カノからの呼び出し/観るのも苦しい

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  ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻241号≫
    提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
    発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
    編集 : 北村俊純
    窓口 : info@kitazono.jp
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~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
※10月25日(火)……嘘つくのって楽しい
    
※10月26日(水)……効能以外の使い方(痛風)
※10月27日(木)……元カノからの呼び出し
※10月28日(金)……観るのも苦しい
************************* 今号の平凡な日記 ***************************
◆10月25日(火)/2005年◆
 処方箋を持った患者さんが来店。
 薬を減らしてくれと言われて困る。
 そういうのは、担当の医師に話してもらわないと(^_^;)
 今日は午後から、大宮の某所で某製薬メーカーの販売セミナー。
 某々とするのは残念だけれど、この方が面白い事を書けそうなので。
 昨夜のうちに用意した、セミナーで喋る原稿を読み込んで頭に入れておく。
 たぶん演台に原稿は置いておけるけど、うっかり上がってしまったりすると見る余裕が無くなるだろうから。
 昼食を出先で摂る事にして、珍しくバスで出かけた。
 そしたら、乗り込んだ次のバス停で奥さんが次郎を連れて乗ってきた。
 これから友達と会うらしい。
 でも、なんで家から遠いバス停から乗ってるんだ?
 昼食はマクドナルド。
 JR大宮駅のモノレール側の店舗で、外から鳩が入ってきて、床を歩き回っている。
 柱には、「鳩に餌をあげないで下さい」の張り紙が。
 さて、そろそろ会場に向かうかと思ったら目的地は反対口だった。
 危ねぇ、危ねぇ(^_^;)
 会場に到着して、司会の営業マンに挨拶。
 演台の近くという事で、一番前の席に案内された。
 一番前は苦手です。
 その後、技術部門の責任者と打ち合わせ。
 私の出番は、第2部の頭だと聞いている。
 スライドのパソコンの操作だけ確認。
 なにしろ、基本的な原稿はすでにあてがわれてるので。
 でも、その原稿を使う気は毛頭ない。
 基にして自分で原稿は作ってきた。
 セミナーのオープニングは、サバンナを四輪駆動車が疾走していくという内容のCGがスライドスクリーンに映し出された。
 販売店対象のセミナーに、無駄に金をかけてるなぁ(笑)
 そして、健康食品市場の話など。
 所長さんは若手で司会の営業マンは、やや不慣れな印象。
 人事が大幅に刷新されたのか。
 所長さんの話はソツが無いが、無さ過ぎて眠気を誘う。
 スクリーン映写のための薄暗い場内を見回したら、社員も寝てるぞ(^_^;)
 やがて第1部が終了し、休憩に入った。
 会場がしていて咽喉が渇く。
 緊張しているというのもあるかもしれない。
 うーむ、緊張緩和に半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)か、咽喉の防止に麦門冬湯(ばくもんどうとう)でも持ってくるべきだったか。
 休憩時間にチーズケーキが出され、飲み物も出るかと思ったらコーヒーだった。
 コーヒーで咽喉の渇きは潤せない。
 これは困った。
 急いでロビーに行って自動販売機を探したが無い。
 むー、高級感のある喫茶店が入ってるのは良いけど、自販機が無いのは困ったの二乗。
 慌てて外へ飛び出し、自販機を探すも見当たらず。
 うちの近くなら、呆れるほどあるんだがなぁ。
 やっと1台を見つけると、工事人のような2人がまとめ買いをしていた。
 あうっ、時間が。
 と思ったら、あちらから譲ってもらえた。
 感謝。
 冷たいお茶を買って会場に戻ると、冷たい水がテーブルに置かれていた。
 なんだよ(笑)
 誰かが、やっぱり咽喉が渇いたと言ったのかな。
 第2部が始まるまで、あと1分。
 喋り出せばなんとかなるぞな。
 とテキトーな事を考えて緊張を緩和。
 落ち着くと、アイデアが出たりするもので、会場の後ろに設けられていた製品と解説書のスペースに行って小冊子を拝借。
 これを、“演台に持っていかない”のがポイント。
 自分の席のテーブルの上に置いておく。
 そして時間。
 所長さんに紹介されて演台に向かう。
 念のために用意したストップウォッチを傍らに置いて、原稿を左手側に。
 スライドにお店の写真が映ってトーク開始。
 普段、このメルマガでさんざん酷評しているような、“講演のノウハウ”をふんだんに織り込む(笑)
 ほぼ捏造の“販売成功実例”を、頼まれるままに喋るなんてのは実に楽しくない。
 自分が楽しむためのトークにするのだ。
「お店の写真が映ってますが、これ別に人通りが途切れたところを狙った訳ではなくて、いつもこんな感じです。近くのスーパーが閉店してしまいまして、ほとんど誰も通らなくなってしまったんです」
 ちょっとした笑いを入れつつ、共感を得るように誘い、真実を織り交ぜる。
 セミナー系の健康食品などの販売で良く使う手である。
 スクリーンには、具体的な販売個数まで表示されていたが、これには触れずにおく。
 引き受けておいてなんだけど、さすがにこれは抵抗があるので。
 続いて、商品を扱うようになったキッカケについての話だが、これもすでに項目を依頼されている。
 これをそのまま言っても説得力が無いので、予め調べておいたデータを提示して信頼性を高める。
 ついでに、ここでは自分の主張も織り込んでおいた。
 僅かながらに良心が(苦笑)
 メルマガでは何度か書いているように、健康食品信仰に歯止めをかける役割も、私たち販売店にはあるんですよと。
 おそらく、メーカーとしては最も言われたくない余計な事だろう。
 これを後半に持ってくると、メーカーの人の心証が悪くなるという計算もあって前半にしておいた。
 後半には、また喜ばせることを言って帳消しにしてもらう予定。
 その後半というのは、心理学的なテクニックを応用して販売に活かすというもの。
 一応は、理論は本当なのだけれど、私自身は実践していない。
 だって、「言うは易し行なうは難し」なんだもの(苦笑)
 ちょっと自分の声が上ずってきているのを抑えるために、わざとスクリーンの前に出てきて身振り手振りを加えた。
 こうすると自分は落ち着くし、聞いている側も飽きが来ない。
 さらに、さっき仕込んでおいたテーブルに置いた小冊子を、思い出したかのように近づいて手に取って紹介したり。
 やはり聞いてる人が飽きるのを防ぐためと、メーカーを喜ばせておくため。
 そして、消費者の声を紹介していくという事で、スクリーンには消費者Aさんの声が書いてあったり。
 膝が痛くて歩けなかったのが、コレを飲んで歩けるようになりましたと。
 知らないよ、こんな患者さん(笑)
 でもまぁ、これはさすがに販売個数と違って無視できないため、話を膨らませて、「最近では夫婦でウォーキングされてます」とか言っておく。
 持ち時間の10分を2分過ぎたのは、自分としては失敗。
 感覚が鈍ってますな。
 しかし、やってみて分かったけれど、嘘つくのって楽しいねぇ。
 オウム真理教の麻原とか、法の華三法行の福永とか、幸福の科学の大川とか、マスコミなんかにふてぶてしい態度で現れたりするけれど、確かにコリャ病みつきになるわ。
 健康食品の違法販売で検挙された連中も、同じなんだろうなぁ。
 この道を究めれば、数億円の稼ぎも夢ではないかもしれん。
 こうして書いておく事で、戒めておこう。
 良い勉強になりました。
 席に戻って、後半の説明を聞いてる間にチーズケーキを食して、冷めたコーヒーを飲んだ。
 どちらも不味くて不幸せ。
 でも、後でもらった謝礼で幸せ(⌒▽⌒)
 帰りにビッグカメラに立ち寄り。
 もう10年近く、バッグを買った事が無く、貰ったばかりの謝礼でノートPC用の物を買おうかと物色。
 どのバッグにもサンプルがあって、中の構造も確認できるのに、一種類だけサンプルが出ていない。
 もしかして、サンプルを買っていった人がいるのか。
 ちょうどデザインが気に入ったので、店員にサンプルが無いか尋ねてみた。
 すると店員は、何も言わずにスッと私の横を通って、どこかに行ってしまった。
 えーと、私はいったいどうすれば(^_^;)?
 付いて行けばいいのか、待ってた方がいいのか教えてくれんと。
 しばらく待っても、戻ってこないようだから帰ろうかな。
 目の前、エスカレーターだし、奥さんから帰る途中だから落ち合おうというメールも来たし。
 歩き出したら、さっきの店員が別な店員を連れて戻ってきた。
 その別な店員さんは、サンプルが見当たらないという事で売り場のバッグを開いて中を見せてくれた。
 ううん、中身は好みじゃないかー。
 連れてこられた店員さんには悪いけど、次点で気に入った方にしておきます。
 蕨で奥さんと合流。
 でも、お腹はまだ空かないので、そのままバスで帰る事に。
 だったら、先に帰りゃあいいのに(笑)
 さすがに帰宅時間で、バスの車内は満員。
 次郎は寝ていて、奥さんが席を譲ってもらった。
 ありがとうございます。
 店に戻ったが、給料日前のせいか今日は日中も空いており、夜なんか誰も来ない。
 今日のセミナーでもらった試供品や資料の整理。
 開かずの踏切での事故の続発を受けて、鉄道会社などで懇談会がおこなわれたそうだ。
 全国25箇所で、踏み切りでの列車の接近距離を短くする実験を行なうらしい。
 んー、列車の方を止めちゃダメなのかね。
 予めダイヤに組み込んでおいて。
 バスや路面電車は、信号で止まるぞ。
 日本統治時代に、韓国と台湾のハンセン病療養所に強制収容された入所者計142人が、ハンセン病補償法に基づく補償を求めた二つの訴訟の判決が東京地裁で出たというニュース。
 その結果は、台湾と韓国とで別れたそうだ。
 台湾訴訟の方は原告勝訴となり、韓国訴訟は原告側の請求を棄却したという。
 むっ、なんでだ?
 そもそもの問題を調べてみると、国内において施行されたハンセン病補償法の解釈。
 その内容は、国籍や居住地を問わず補償対象者を「国立ハンセン病療養所等に入所していた者」と定義し、施設は厚生労働相による厚労省告示に列挙したものとされた。
 しかし、そのさいに韓国と台湾の今回の原告が入所させられていた施設が明記されていなかったため、補償対象とならなかった。
 それに対して今回の裁判では、台湾については「補償法は広く網羅的にハンセン病の救護・療養施設に入所していた者を救済しようとする特別な立法で、台湾に所在していた施設というだけの理由で補償対象から除外するのは合理的でない」と判断。
 反対に、韓国については「法の審議過程で、予算を国内施設入所者に限定して約700億円と見込むなど、国外施設が対象になることが認識されていなかった」ことと「同法は53年制定の『らい予防法』に基づく隔離政策で苦痛を受けた人が対象」だからとの判断に基づく。
 法律は人のためにとなれば台湾判決、法律は人のためではなく独立したものとなれば韓国判決となるといったところか。
 より細かいところでは、台湾の施設は、31年施行の旧らい予防法が34年に台湾でも適用され、韓国では旧法が施行されていなかったという理由もあるようだ。
 そういう意味では、台湾判決は助ける根拠を探したら見つかったけれど、韓国判決は見つけられなかったから棄却せざるをえなかったとも考えられる。
 判決が割れたというのは、ある意味、日本の司法が健全である事を示した。
 政治的には、上手く利用するために控訴せずに台湾患者を補償し、そのついでとしてでも韓国患者も補償すべきだと思う。
 ただ、韓国原告が怒りのあまり、記者会見で裁判官をなじる発言をしたのはマイナスだった。
 ここで政治的な批判に及べば、無用な嫌韓意識まで呼び起こし、日本の世論が味方につけなくなってしまう可能性もある。
 日本の支援者は、その辺りも考慮して記者会見のアドバイスをするべきだろう。
 一緒になって怒っていては、それは支援にならない。
 チャットでは、野球の話題が。
 なんでも兵庫県が、阪神タイガースの祝賀パレードをやめたそうで。
 いや、連敗しているからではなく財政的な事情で。
 それと、勝つとは思ってなかったのか、パレードが可能な施設が予約で埋まっていて手配できないというのも理由らしい。
 K氏は、「このまま、4連敗でもしたら、大阪は暴動で火の海になるな」と言っていた。
「阪神に何があったのか? まさか、村上ファンドの影響!!」とI氏が言い、ちょっと株の話にも。
 私が買ってる株が急騰してるんでどうしたのかと思ったら、村上ファンドが買ってたんだよ(笑)
≪育児日記≫
 今日は、北本市に住む友達と次郎を連れて浦和駅で待ち合わせをして会った。
 一緒にカラオケをした。
 やはり歌を歌っていると、次郎がグズりだして大変だった。
 さすがの私も友達も困り果てていた。
 次郎をベビーカーから降ろして、いろいろ歩かせたりしたのだけど、いっこうに寝なかった。
 ご飯も一緒に食べたりしたけれど、やはり代わりばんこに次郎を見ながら食べたりした。
 なんか疲れた。
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◆10月26日(水)/2005年◆
 今日は、どんより曇り空。
 こういう日は、膝の痛みなどで訪れる患者さんが多い。
 このまま天気が下り坂なら、麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)の仕入れを多くしておいた方が良いかな。
 午前中は、今にも雨が降りそうなのを警戒してなのか、あまり来店者は無かった。
 そして、午後から雨。
 痛風の相談で電話があった。
 以前に痛風になった事があり、最近は大丈夫だったのが、また急に痛み始めたという。
 まずは、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)が思い浮かぶ。
 この漢方薬は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)の変方で、腎臓の働きを良くし、能書には痛風については書かれていないものの、冷え症でなければこれが使える。
 しかし、お酒を多く飲まれてるらしい。
 そういうタイプの患者さんには、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)の組み合わせが良い。
 漢方薬に限らないけれど、薬にはこうやって、効能以外の使い方をする事もある。
 書き残すことで、検索などで見つけてもらい、参考になれば嬉しい。 
「マオウちゃん、ちょうだい」とお客さん。
 なんじゃらホイ(・_・)
「うちの旦那がマオウちゃんのファンなのよ」
 麻黄湯(まおうとう)の事であった。
 ちゃん付けは初めて。
 一方、娘さんには、地竜(ぢりゅう)がミミズだとバレて、飲まなくなってしまったとか。
 そりゃ残念。
 ネットの検索で調べたらしい(苦笑)
 『トリビアの泉』を観ていたら、オノ・ヨーコの変な声のCDのところで、次郎がキャッキャッと笑っていた。
 は、ああいうのが好きなのね。
 個人的に、「うわぁお!」と思ったのは、今日の『トリビアの種』のコーナー。
「女性が男性に、自分以外に好きな人がいるかを知るための心理テストの問題は?」というのに、心理学者が取り組む内容だった。
 そして、作られた問題がコレ。
「自分が楽園にいると思って下さい。アナタは乗り慣れた車で家に帰ってきてガレージに入れました。家に入ろうとして車の中に忘れ物をしたのに気づき、ガレージを振り返りました。そのガレージには、車は何台置いてありますか?」
 この時の車の台数が気になっている女性の人数で、外観や性能などが、その女性に対して抱いてるイメージなんだそうな。
 で、私はというと、問題の途中の「振り返りました」のくだりで「車が消えていた」って思ってしまい、答えは0台。
 どう解釈すればいいんだ(笑)
 ネットで見つけたニュース記事では、清涼飲料水の『ペプシツイスト』などのオマケに付く『機動戦士ガンダム』の模型が、“景品”ではなく“懸賞品”に該当するとして、公正取引委員会から注意を受けたなんてのがあった。
 通常は、全商品に付く形態のオマケは“景品”とされるが、今回は、いくら商品を買っても全種類を集め切れるかどうかが運に左右されるため、“懸賞品”と認定されたらしい。
 そしてその場合、懸賞品の価格は商品価格の2%以下でなければならない。
 しかし、全種類揃えばン万円の値段がマニアの間で付くそうだから、そのため今回の注意勧告となった模様。
 まぁ、確かにガンダムなんかの人気作品だと、飲料や菓子なんかの方がオマケだわなぁ(笑)
 楽天とTBSの統合問題は、長期化の様相。
 TBSは提案の検討は続ける姿勢だが、株の買い増し中止要請を無視された事に反発を強めているそうだ。
 後出しジャンケンばかりという印象の三木谷氏は嫌いだけど、売ってる物を買っちゃいけないってのも変な話だ。
 しかも、報道機関を持っていながら、今回の件に関する審議会の記者会見にはビデオカメラは入れさせないという後ろ向きぶり。
「札束を出して、お嬢さんを下さいと言ってるようなもの」と言ってる人もいるようだけれど、お嬢さんが市場に並べて売られてるかよ(笑)
≪育児日記≫
 今日は、少しゆっくりとした。
 普通だと、次郎を公園に連れてったりするのだけど、午前中ボーッとしていた。
 次郎は、何か退屈そうにしていた。
 家にあるオモチャなんかをワザとバラバラに投げたり、気にしてもらおうと、ありとあらゆるイタズラをする。
 リビングにあるタンスの取っ手をついに持って引っ張って開けるようになり、服を放り投げだした。
 また、その取っ手をグルグルと回して外そうとするにもなり、本当に大変になった。
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◆10月27日(木)/2005年◆
 次郎にバンバンと叩かれて目が覚める。
 オモチャのトラックを持ってきていて、それで遊んでくれと言ってるようだ。
 勘弁してくれよ~(^_^;)
 外は霧雨模様。
 こういう雨を眺めながら紅茶など飲むと優雅で宜しい。
 でも、そんな余裕は無い。
 奥さんが起きてこないので、次郎にバナナの皮を途中まで剥いて渡した。
 いつもは奥さんがバナナを千切って渡してるから、丸ごと持つのは初めてのはずである。
 順調に先っちょから食べていたが、手元の皮がめくれたところまできたら、皮を食べはじめてしまった。
 皮は美味しくないだろう。
 午後になって晴れ間が出てきた。
 気持ちの良い風も吹いてきた。
 午前中は、来店者が少なかったけれど、この分なら人が外に出てくるかな。
 自分が外に出て、UFJ銀行の無人ATMに行き、この間ちょっとだけ儲かった株の利益を引き出す。
 村上ファンド様々(笑)
 今までは本当に無人だったATMには、警備員が張り付いて、わざとなのか出たり入ったりを繰り返していた。
 例の隠しカメラ事件の影響だろう。
 大幅にコストがかかってるばすである。
 しかし、あの事件も謎だな。
 クレジットカードなら、カード表面の名前と番号と有効期限、そして暗証番号が分かればネット決済で使えるかもしれないけれど、銀行のキャッシュカードでは銀行のサイトにログインするのに別なパスワードが必要だったりする訳で、カード本体に一度は接触してスキミングするか盗まないと使えない。
 何をしたかったんだろう(・_・?
 咽喉の痛みの相談で患者さんが来店。
 鼻水やなどは無い。
 や寒気といった症状も無い。
 そこで、駆風解毒湯(くふうげどくとう)を勧めた。
 すると、風邪の時に飲む栄養剤をと求められる。
 しかし、本当に風邪の時には体に余計な負担を強いるのは好ましくない。
 栄養剤で摂り混んだ物を分解するのにだって、相当のエネルギーが必要なのだ。
 一応、地竜(ぢりゅう)を紹介して、中身はミミズだと教えると一瞬顔がこわばった。
 良く分からないんだけど、ミミズってそんなに嫌われる理由ってあったっけ?
 男なら、ミミズにオシッコをかけるとチンチンが腫れるなんて迷信があったけど(笑)
 でも、今回の患者さんは買っていただけた。
 躊躇した後、女性の患者さんは買ってくれる事が多く、男性の患者さんは「今度」とか言って買わないもんですが。
 マンションの自宅に帰ると、Iちゃんから携帯に電話。
 これから一緒に夕飯を食べないかと。
 なんですとー!!Σ( ̄□ ̄;)
 うーんうーん、これからかぁ。
 夕飯はまだだから良いんだけど、休みたいところでもあるんだよなぁ。
 そういや、なんかあって彼氏に合鍵を返したとか言ってたな。
 詳細話も聞きたいし、こうして強引に呼ばれるのも珍しいし、行きますか。
 急いで着替えて出かけると、京浜東北線が信号機故障で遅れているらしかった。
 困ったねどうも。
 路線を変更して、埼京線でJR赤羽駅に向かった。
 夕食は、赤羽駅近くの『リトルスプーン』のカレー。
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 スタンダードを注文したら、辛い~(>_<)
 ペペロンチーノで唐辛子を丸ごと食べる私が、チャイを注文。
 でもって、詳しい話を聞く。
 そもそもは今カレのK氏の部屋に、Mちゃん(自称オカマ)が転がり込んだ事。
 仕事がリストラに遭い、社宅を今月末までに出なければならなくなったらしい。
 で、それはそれで可哀想だし、彼氏と同居するのは良いとして(彼氏の貞操の危機はあるにせよ)、直接のキッカケはMちゃんの作った料理との事。
 シチューで黒胡椒を煮込むんだそうな。
 それだけでも、ギョッとするが、Iちゃんはアレルギー持ち。
 そして、家主のK氏は心臓に持病がある。
 自分は食べられないし、彼氏にはあまり刺激物を食べさせたくない。
 料理を作る前に好みとかを尋ねない上に、説明してなお気にも留めてもらえなかったそうな。
 逆に、「せっかく作ってあげたのに」とMちゃんが怒ってしまう始末。
 で、そんなこんなで、Mちゃんと彼氏との共同生活の場に自分はいられないと、鍵を返すというドラマのような展開になったと。
 むー、私も刺激物は大好きだけれど、常食にはしないし、人にも勧めたりはしないなぁ。
 Iちゃんの話が止まらない状態というのも珍しく、こりゃ心理的にも結構まいっているなという感じ。
 相手の事ばかり考えて、誰かを強引に呼び出すなんて真似をしなかったのを今日はしたという事からも、それが伺える。
 帰るタイミングを完全に逸して、ホテルに泊まる事になった。
≪育児日記≫
 今日は、明日の風疹の注射の準備をしていた。
 本当は当日に書くのだけど、気が向いたので問診表に記入していた。
 また、これといって病気もしてなかったのだけど、少し鼻水を垂らしてるのは気になったけど。
 でも、受けちゃおう~と思っていた。
 だから、薬局以外は、ほとんど出かけず、静かにすごした。次郎は。
 でも私は、次郎が薬局で寝てた時に自転車でイイダに自転車で行って、安いウレタン製の数字の刻んである床マットを買ってきた。
 夕方、帰ってからそれを開けると、なんかチョー強烈なシンナーのような臭いがして、とても気持ち悪くなった。
 いけない。明日は、次郎の注射なのにと思って、ちょっと心配になった。
 しかし、次郎は平気のようで安心した。
 ………その床マットを俺の部屋に置くなよ。
 俺は、喘息は持病があるんだぞ(^_^;
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◆10月28日(金)/2005年◆
 ホテルで目覚めると、テレビが点いていた。
 Iちゃんが点けたようだ。
 テレビのニュースでは、BSE問題をやっていた。
 アメリカが全頭検査は必要ないとして、生後20ヶ月以上の牛の輸入を日本に迫っており、どうやら押し切られそう。
 牛丼チェーンの吉野家なんかは、さっそく輸入再開に期待を寄せるコメントを出していた。
 まぁ、いいんじゃないの。
 輸入再開したって、嫌な人は食べなきゃいいんだし。
 アメリカとは他にも協議しないとならない案件があるから、それらの取り引きも念頭に置いて判断するのは、政治家の仕事として間違ってはいないだろう。
 ただ、このまますんなりと輸入を認めるのも、ちと癪に障る。
 アメリカの思惑通りに事が運んでるみたいで。
 BSEの人間の潜伏期間は20~30年だそうだから、40歳以下の人が食べるのを禁止してはどうか。
 生後20ヶ月以下の米国産牛肉を輸入解禁する条件として。
 Iちゃんと2人で、朝食にロッテリア。
 ロッテの日本一が決まり、エビカツバーガーが半額。
 でも、セットは割引になってないのね。
 昨晩とは代わって、村上ファンドによる阪神タイガースの株式上場の話なんかをした。
 野球ファン以外が金を出して投資するするのが嫌だというのなら、球団とファンだけで小ぢんまりとやれば良い。
 野球好きでない私からすれば、“公共財”なんて言うのがおこがましい。
 というような、前に日記に書いた事を言うと、
「試合後に選手がグランドに並んで、オヒネリもらえばいいんじゃない?」とIちゃん。
 ああ、そうだよ。
 それでいいよ(笑)
 私は今日も普通に仕事。
 別れる前に、池袋の西武デパート地下に立ち寄った。
 Iちゃんが気に入った味噌専門店があるというので。
 そのお店の名前は『美噌元』。
 スペースが小さくて、行った事のあるIちゃんも場所に迷った(苦笑)
 http://www.misogen.com/
 焼きくるみ味噌や柚子味噌など興味深い商品が並んでおり、一部は味見も可能。
 実際に少し舐めさせてもらったが、確かにコレは美味しい。
 残念ながら、今日はゆっくりと選べない。 
 私は、パンフレットだけ貰っておいた。
 美味しい事は確認したから、後でオンラインショップで購入しよう。
 遅れて、お店に出勤。
 注文処理から手をつけていく。
 相変わらず、商品の合計金額が条件を満たしていないのに期日指定が数件。
 日数を逆算して、配送する事にする。
 上手く着くかしらん。
 風邪の相談で患者さんが来店。
 鼻水が出て、咽喉が痛むという症状が3日ほど前から。
 しかし、寒気は無く、頭が痛かったりという事も無いという。
 うーん、アレルギーのような感じもする。
 麦門冬湯(ばくもんどうとう)で肺のを防ぎつつ、アレルギーに対抗するために小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を合わせて飲むように勧めた。
 というのは、は体内を温める力が強いため、肺をしやすい。
 問屋さんがいらしたので、とある薬を返品手続き。
 近くのK病院から、取り扱いを始めたという通知があり仕入れた後発品なのだが、どういう訳かその後も先発品ばかりを処方箋で出してきて、後発品の消費期限が迫ってきてしまったのだ。
 せっかく仕入れておいたのにー。
 咽喉飴を買いにいらした患者さんが咽喉が痛いというので、駆風解毒湯(くふうげどくとう)を案内した。
 しかし、を少ししていて、その感じがしているようだったため、麦門冬湯も合わせて飲むように勧めた。
「高いわねぇ」と言われたけれど、治療にならない喉飴を買うのにお金を使うくらいだったら、ちゃんと薬を買った方が良いです。
 咽喉飴をやめて、先の漢方薬を2つとも買っていただけた。
 レンタルで借りてきたDVDの『RED SHADOW 赤影』を観た。


 劇場公開前には話題になっていたのに、公開が始まったらパッタリと噂を聞かなくなった作品。
 始まって5分で呆れ、10分で飽きてしまった。
 30分を過ぎたところで、
「やめていい?」と奥さん。
 奥さんが途中で飽きるというのも珍しい。
 私も苦痛なので停止した。
 『デビルマン』は腹を抱えて笑えたけれど、コレは本当に楽しくない。
 http://homepage3.nifty.com/hirorin/devilmaneiga.htm

 『月曜ドラマランド』で、高田純次が青影をやってた時の方が、よほどマシだった。
「赤影参上!」
「桃影参上!」
「(青影)以下同文」(敵も味方も膝を折ってズッコケる)
 さて、困った。
 ラストまで観ないで寸評を書くのはズルイ気がするし、さりとてお金を貰える訳でもないのに、苦痛にのた打ち回りながら観るのもツライ。
 映画館でなら、嫌でも勝手にラストまで流してくれるけど、DVDだとコントローラーの停止ボタンに手が動いてしまう。
 どうするかな。
≪育児日記≫
 今日は、医療センターで次郎の風疹の予防接種を受けてきた。
 次郎は、注射のとき泣くんじゃないかと思ったけど、全然泣かなかった。
 医者に、強い子だねーと言われたけど、実は痛みに鈍感なんじゃないかと思った。
 次郎って、本当ーにおもしろいの。
 こういう時は泣かないのに、私がいなくなったり見えなかったりする時は、ものすごく泣くんだよね。
 まぁー普通か。
 でも、もうちょっと他の子供たちといる時は、オモチャを取り合うだけの強さも持ってほしいのになー。
 いつも、オモチャを取られたりするだけで、泣いてしまうだけの次郎が、何か頭の中をよぎったりした。
 ………そうねー、転んだりして泣くことは無いよね。
 頭をテーブルにぶつけたりしても、わりと平気だし。
 それでいて、1人になったり、持ってる物を取り上げられると泣く。
 どうなるんかなー。
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