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噂話で心配するより一言尋ねて下さいな

 お客様から、皮膚の痒みの相談を受けた。
 実のところ、皮膚関係は苦手分野の一つ。
 医師なら、内科とか外科とか皮膚科とか循環器科とか、得意分野の看板を掲げたりしているけれど、登録販売者や薬剤師は得手不得手を明示できない(;´・ω・)
 今回のお客様は、一ヶ月ほど前に手足に虫刺されのような痕が複数現れて猛烈に痒くなり、病院で塗り薬を処方されたものの、使い切っても改善せず、そのまま放置していたという。
 患部を見せてもらうと、一部が化膿している様子。
 この状態で、どうして再び病院に行かなかったのかと尋ねてみると、処方された塗り薬がステロイド剤だったらしく、ステロイド剤は体に良くないと聞いた事があるから、またステロイド剤が処方されると思い、行かなかったという。
 薬の内容に関心を持つのは、良いこと。
 じゃあ、それほど心配ならば薬の内容を覚えているかといえば、お薬手帳も説明書も持参していなくて、内服薬の方は全く分からない。
 このチグハグぶりが、どうにも理解できなくて自分の限界を感じる。
 噂話で処方された薬が怖いと思うのなら、それこそ処方された薬を受け取る時に、薬剤師さんに伝えれば良いのに。
 目の前にいる専門家に、なぜ話さなかったのか。
 支払う代金には、しっかり含まれているのに。
「薬代を節約する方法」なるものを書き立てている情報誌なんかじゃ、お薬手帳を受け取らないようにしようとか、薬剤師の説明を受けなければ得をするとか、それは自分の命を削る事になるんじゃないかというような、トンデモナイ方法が載ってたりするけど。
 とにかくお説教して嫌がられては元も子も無いので、医師や薬剤師の指導を受けながらであれば、ステロイド剤を過剰に怖がる必要は無いことと、掻き崩して患部が悪化する方が問題なことを説明した。
 そのうえで、内服薬として『十味敗毒湯』『消風散』を紹介し、別な病院で構わないので再診するよう勧めた。
 それと、私の見立てではアレルギーを起こしているように思われたので、右の脇腹をカイロで温めるよう提案した。
 アレルギーの症状は、内臓が冷えていると強く出る傾向があるから。
 そして、内臓を温める場合、体の真ん中辺りにカイロを当てても、実はあまり温まらない。
 下手すると、胃を温めて気持ち悪くなってしまう。
 右の脇腹の狙いは大腸で、大腸は自分から見て時計回りに下腹部から、体の中を包み込むように大きく一周しているため、熱が伝わって内蔵全体を温めるという具合。
 そうお話しすると、家族が寒がらない時でも自分だけ寒さを感じるとのことだった。
 ううん、身体機能が低下しているのは確実そう。
 漢方薬に興味を持って頂いたようなので、皮膚科ではないけれど漢方薬に詳しい医院を紹介した。
 そういう意味では、全ての疾患は何かしら関連すると考える漢方薬の場合、科目は意味を成さないとも言える。

 お客様から、『手首らくらくサポーター』の使い勝手について質問されたのだけれど、症状を確認すると、親指の付け根が数日前から痛むという。
 ううむ、私は皮膚関係だけじゃなくて、関節関係も苦手なんだよねぇ。←マテ
 病院には行っておらず、外用消炎剤のたぐいも使っていないそうなので、サポーターよりも薬を使用するように勧めて、フェルビナク製剤を案内した。
 可動部で患部も狭いため、ゲルタイプをお買い上げ頂いた。

 

イメージに惑わされた結果

 やや高齢お客様が、虫対策の痒み止めのコーナーでウロウロ。
 何かお探しなら、尋ねて頂いた方が早いし、相談にも応じるのに、なかなか声を掛けてもらえないのが歯がゆい。
 特に市販の医薬品は(医薬品に限らず小売品がそうなのかもしれないけど)、一方のドラッグストアーの系列には卸していても、もう一方の系列には卸していないという物が数多くある。
 固有の商品名で探しても、取り扱っていない物は探すだけ無駄だったり。
 だから、成分で探すと同じレシピの薬を案内したりもできるので、まず最初に尋ねるくらいに思ってもらった方が良いかと。
 あっ、その時には商品名じゃ分からなかったりするから、成分表示の部分をお忘れなく。
 ようやく声を掛けて頂き話を訊くと、なるほど尋ねにくかった理由が分かった。
 虫に刺されたのは一ヶ月以上前の事で、腕に数箇所ある刺された痕は、青黒くなっていた。
 こりゃ、お説教したくなるわ(`・ω・´)
 それで、尋ねにくかったのねと勝手に納得。
 お説教したくなるけど、そこは抑えて、病院に行くよう勧めたうえで、『ムヒ』シリーズなどの痒み止めでは治まらないだろうから、『ベトネベートクリームS』を案内した。

 お客様から子供用の虫刺され薬の相談を受け、定番だけど『ムヒベビー』を案内した。
 しかし、「子供用=効き目が弱い」というイメージが一般的なためか、その点を質問された。
 主成分のジフェンヒドラミンは、それこそ『ムヒ』シリーズには全般的に入っていて、『ウナ』シリーズも同じ、定番の痒み止め成分である事を説明した。
 そしたら、『ムヒベビー』は自宅にあるとの事で、帰られた。
 ありゃん、しまった~。
 最初に子供用の虫刺され薬について尋ねられた段階で、今までに使用した事のある薬について尋ねるべきだった。
 そうすれば、使っていた薬の効果が感じられないという話から入れたかもしれないのに。
 普段は必ず尋ねる質問項目だったのに、「子供用=初めて使う」というイメージに惑わされた。
 トホホホ……(;´д`)