お客様から虫除けの『ムシペールα』と『ムシペールα30』とでは後者の方が効くのか質問を受けたので、主成分であるディートが濃い後者は効き目の強さではなく持続時間が長いことを説明してお買い上げいただいた。
基本的に人間と虫とでは神経の構造が違うから吸い込んでも大丈夫なものの、『ムシペールα30』には12歳以上という年齢制限が設けられている。
そして、薬剤を体に吹き付けるいるよも、掌に出して体に塗るよう勧めた。
何故なら、一般に「虫除け」と呼んでいるが、虫が薬剤を嫌がるのではなくて、虫の感覚器官を狂わせて「人間が見えなくなる」という効果だから。
吸い込まないように息を止めて腕を伸ばし、服の上からシュッと吹き付けるだけだと、薬剤の付いていない部分が虫から見えてしまう。
掌に出して身体に塗れば薬剤を吸い込んで気持ち悪くなるのを避けられるし、より確実に虫から身を隠すことができるという次第。
なお、より子供に安全とされているイカリジンを主成分として虫除けも同じ働きをするのだけれど、効く虫の種類が少ないのでパッケージで確認しておいて下さいませ。
幼児を連れたお客様が『アセムヒEX』と『ウナ虫除け当番』を購入されるさいに、前者はステロイド剤なので長期連用に気をつけることと、後者は人を刺す蚊には効かないことを伝えた。
『ウナ虫除け当番』などが効果のあるのは「ユスリカ」で、「カ」の名前を冠していても蝿の仲間であり、街灯の下に集まる「蚊柱」という言い方もあるもんだから、ややこしい。
お客様は、蚊に効かないことに驚かれ、体に吹き付ける虫除けスプレーは家にあるそうなので塗った方が効果的ともお話をしたところ、『ウナ虫除け当番』はキャンセルとなった。
皆様も、吊るすタイプや置いておくタイプの虫除け商品を買うさいには、有効な虫の項目を確認するのをお忘れなきよう。
お会計を終えてから、2歳の子供の下痢止めの相談を受け、3歳以下に使える下痢止めお薬は市販されていないことや、風邪薬などに3歳以下で使える薬があったとしても小さい子供は症状が急変しやすいため、2歳以下は受診勧奨が基本であることを説明した。
下痢が明日まで続くようなら病院に連れて行くとのことだが、本人は元気な様子というため心配は少ないと考えられることを伝えたうえで、行政の医療情報センターの電話番号について確認したところ知っているとのことだったから、夜中に様子が変だと思ったら頼るようお話した。