別々な製薬メーカーの乳酸菌を使った整腸剤の中身が同じ? 仲の良い乳酸菌を大切に

 やや高齢のお客様に『乳酸菌L-137』の試供品をお渡しするさいに、乳酸菌は慣れ親しんだ物の方が相性が良いので、あまり乗り換えない方が良いと伝えた。
 これは、乳酸菌の入った医薬品を作っている製薬メーカーの研究員さんから聞いた受け売りである。
 体に良いとされる乳酸菌も、体の外から来るモノは全て敵。
 仲良くなるまでの期間が必要だし、いつまで経っても仲良くなれないコトもある。
 その研究員さん曰く、家で糠漬けを作っていたら、その家に居着いてる乳酸菌には敵わないのだそう。
 ちなみに、乳酸菌というのは除去しようと思うと難しく、Aの薬を作っている工場の生産ラインを清掃してBの薬を作るということは珍しくないのに対して、乳酸菌を使っている薬を生産しているラインでは他の薬は作れないという。
 わずかながら混入してしまい、乳酸菌によって他の成分が変質してしまう可能性があるためで、専用の生産ラインを持てない製薬メーカーは専門の工場を持っている製薬メーカーに外注しており、別々な製薬メーカーの乳酸菌を使った整腸剤の中身は同じということもあるそう。
 だから、複数の製薬メーカーの乳酸菌を使った薬を調べると、どこの製薬メーカーが請け負っているのかも分かるのだとか。
 さらに、ライバルの製薬メーカーの薬を定期的に購入して、乳酸菌に限らず異物が混入していないか調べているという話も聞いた。
 もし異物の混入が分かったら、その製薬メーカーに教えてあげるそうだけど、それは親切心とか同じ業界の安全確保のためという側面もあるものの、自主回収するタイミングを見計らって営業マンを小売店に派遣し、空いた棚に自社の製品を入れてもらうため。
 お店側としては特定の製品がゴソッと無くなって空いた棚を遊ばせておく訳にもいかないので、通常の営業よりすんなり決まるらしい。
 見えないところで、熾烈な戦いが繰り広げられているんである。
 おっと脱線した。
 お客様からは、サプリメントの相談を受けたのだけれど、特別に食事が偏ってるのでなければ不要と考えられることをお話した。
 毎回の食事をバランス良くと考えるのは大変だから、スマホで写真に撮って1週間単位くらいで管理する方法を教えた。
 一週間の間に明らかに食べることの少なかった食材を次の週には増やすとか、揚げ物など食べる機会の多かった物を避けるとか。
 すると、友人から勧められたコラーゲンや青汁など、不味いのを我慢して飲んでいるというため、なおさら普通の食事を勧めた。
 コラーゲンは経口摂取しても体内で分解されてしまうから皮膚になるとは限らず、青汁は体を冷やして代謝機能を低下させてしまう側面もあるから向いていない人もいる。
 ご主人共々、自粛生活で食欲が減っているそうなので、屋内でのストレッチを勧めた。

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 親子と思われる女性2人組のお客様から『新ビオフェルミンS』を求められ売り場を案内したところ、妊娠中に飲めるか尋ねられたので、大丈夫なものの身体に良いとされる乳酸菌も体にとっては外敵の関係から始まるから、何かヨーグルトなどを食べているのであれば、そちらの方が相性が良いと考えられることをお話したところ、お帰りになった。

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 夫婦のお客様家に『乳酸菌L-137』の試供品をお渡しするさいに、乳酸菌は体が仲良くなっている物の方が効果が期待できるとお話しする中で、つい「浮気はいけません」と言ってしまった。
 どの口が言うかと、奥さんからツッコミを入れられそう(笑)

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