店頭では、認知症の患者さんに何もできないもどかしさ

 常連の高齢の客様から腹痛の相談を受けたのだけれど、軽い認知症を発症してるのか、普段から不要な薬を繰り返し買おうとされているため、『ブスコパン』を紹介だけしたところ、涙が出やすいとも言われて『養潤水』を案内すると、両方とも購入されてしまった。
 うーむ、お話だけのつもりだったのだが、もっと問題の少ない、言ってみれば効果があるような無いような薬の方を紹介するべきだったか。
 他のお客様も売り場を巡っていたもんだから、いつでもレジに戻れるようにと焦ってしまったのがいけなかった。
 もう少し余裕があれば、お話を引き伸ばして「買うのを忘れてもらう」ということもできたのだけれど。
 本当のところ、地域の民生委員さんと連携できるのが一番望ましい。
 でも、個人情報の関係で仕組み作りさえできないのが現状なんだよね。

 お客様が『パブロン鼻炎カプセルSα』を購入されるさいに花粉症か尋ねたところ、患者はご主人で、『アレグラ』が効かなかったというため、飲み方の指導を受けているか確認すると、本人が知ってるか分からないというお話だった。
 『アレグラ』や『』などは、同じ鼻炎薬といってもアレルギーの反応を起こさないようにするのが目的なので、既に症状を発症している段階では効いてくるのに時間がかかるから、飲み始めたら雨が降っているような花粉が飛んでいない日も欠かさずに、毎日飲み続けなければ意味が無くなってしまうのである。
 ご主人が飲んだ時点で遅かったか、症状のある日しか飲んでいなかったというケースも考えられる。
 その場合には、こうして『パブロン鼻炎カプセルSα』など別な薬で症状を軽くしてから、改めて『アレグラ』を使ってみたり、もしくは『アレグラ』を使いながら点鼻薬を併用するという方法もあるのだが、なにしろ本人が来店していないのでは提案のしようもない。
 それでもお客様には、腸の働きを助けると症状は軽くなる可能性があることをお話しして、お腹周りを温めたり入浴をすることと、腸に負担をかけないために消化に良い食事をするよう勧めた。

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