患者さんは思いもよらぬ薬の使い方を考えている

 『猪苓湯』を購入されるお客様に初めてか尋ねたところ、以前に『腎仙散』を使ってイマイチだったため試してみようと思ったとのこと。
 『腎仙散』は広く浅く効く生薬構成だから、それが上手くなかったのかな。
 『猪苓湯』は膀胱炎のファーストチョイスとして標準的な事をお話して、灼熱感がある場合には『竜胆瀉肝湯』を、疲労している場合には『五淋散』が候補になりますと伝えたところ、疲労感はあるとのこと。
 ひとまずそのまま購入されたが、また今度詳しく相談しますと言われた。

 お客様から口内炎に塗り薬を希望され、痛むようなので『ケナログ』を案内してお買い上げいただくことになった。
 ただ、寝る時だけ使うつもりだと言うため、起きてる間も繰り返し塗るよう勧めた。
 時に患者さんは、思いもよらぬ使い方を考えているから、それを聞き出す会話術も必要。
 だけど、本質的には私は人と話しすのが苦手なので、今回は偶然分かったこと。
 それだけに油断できない。

 お客様から口内炎の薬のパッチタイプを求められ、基剤が溶ける物と溶けない物、そして抗炎症作用が強い物と患部の再生を促す物があることを説明した。
 患者は6歳の子供だとのお話だったのだけれど、パッチタイプは本人の希望だとのことで、お客様が電話で連絡を取ったところ基剤が溶ける『トラフルダイレクト』を購入された。
 一応は手軽さの点で、アズレン製剤のスプレーやトローチも提案してみたのだけれど。
 入浴して内臓を温めるのが大事とお話したところプールに通っていて、炎症を落ち着かせるために夏野菜を避けるようにと伝えるとトマトをいっぱい食べているとのことだった。
 ありゃん(^_^;)

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