服薬ゼリーも薬に合わせて選ぼう

 お客様が『オロナインH軟膏』を求めて来店したのだけれど、皹(あかぎれ)に使うそうで傷口がハッキリしていたため『ヒビケア』を紹介してみたところ、「メンドクサイこと言われても分からん」と言われてしまい、そのまま『オロナインH軟膏』をお買上げとなった。
 でも仕事で水を使うそうなので、普段の手洗いでは石鹸を使わずにキッチンペーパーで洗う方法を教えてみた。
 手を洗った後にキッチンペーパーで拭き取るのではなく、石鹸を使う代わりに水を流しながらキッチンペーパーでこすり洗いをするのである。
 こうすることで、皮膚を守る皮脂や常在菌を過度に洗い流してしまうのを防ぐのだ。
 お客様は、やはり「メンドクサイこと言われても分からん」と答えたのだけれど、キッチンペーパーの売り場を尋ねられてお買上げとなった。
 「メンドクサイ」と「分からん」が口癖になってるのかな(^_^;)

 お客様が『アレグラFX』をレジに持ってきたので使用経験を尋ねると初めてとのことだったため、花粉症には予防薬として使うのが効果的であることを説明した。
 患者はご主人だそうで、既に発症しているのであれば『ロートアルガードクイックチュアブル』などの方が良いかもしれないとお話したうえで、お買い上げいただいた。
 また薬には強弱だけでなく相性もあるため、『アレグラFX』の主成分であるフェキソフェナジンが合わない場合には、乗り換え先として主成分がエピナスチンの『アレジオン』があることを伝えた。

 小学生の子供を連れたお客様が服薬ゼリーを求めて来店し、『おくすり飲めたね』を案内しつつ、使用する薬を尋ねたところ『小青竜湯』だそうなので、チョコレート味を勧めてお買い上げいただいた。
 『小青竜湯』には辛い生薬と苦い生薬が入っており、果物味のタイプで飲んでしまうと余計に不味さが際立ってしまうのだ。
 また、現代薬の中にはジュースと混ぜてはいけない物や、ココアとか牛乳製品と一緒にしてもいけないものなどがあるが、漢方薬なんかは料理に入れてしまっても差し支えない。
 ただし、効き目が穏やかになってしまったりするので生薬との兼ね合いはあるのだけれど。

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