数値だけでは分からないことも

 『ロキソニン』を求めて来店したお客様に置いていないことを告げ、 近くのドラッグストアーを紹介した。
 用途は変偏頭痛で、ズキズキするというお話と気圧の変化が関係しているようだったため『釣藤散』を案内したところ、お買い上げいただいた。
 『釣藤散』のパッケージには「高血圧」と書かれている商品もあり、「自分は高血圧じゃない」という人もいるのだけれど、この場合の高血圧とは「数値上」のことではなく、その人自身の一日の中の血圧の上昇のことだと思ってもらったほうが分かりやすいと思う。
 数値上は高くなくても、一日のうちに上下の幅があり過ぎると不調になるので。
 そして、ズキズキするタイプの頭痛は血管が収縮した後の拡張により引き起こされる炎症なため、体を冷やすと体の方はもっと頑張って炎症させようとしてしまうということを説明したら、ラーメンを食べると頭痛が治るということだった。
 ふむぅ、ラーメンだと温かいというより熱いだけど、その高温が影響するのか、体内の気圧が変わるということなのだろうか。
 興味深い話である(・o・)

 お客様から、サプリメントの『マカ』と『ブルーベリーエキス』の同時摂取について尋ねられたので、問題は無いことをお話ししたが、どちらも短期的であることも伝えた。
 最近、朝がだるくて『リポビタンD』なども飲み、『マカ』は知人から勧められたとのことだったので、どちらも最後のラストスパート向けであり、これから何かを始めるという時や、まだ先が長い場合には『ユンケル』などの生薬系とを使い分ける方法を案内した。
 イメージとしては、現代薬系の栄養ドリンクは「消費した物の補充」で、生薬系の栄養ドリンクは「先に貯蔵しておいて消費していく」と考えると分かりやすいのではないか。
 消費した物を補充しても、すでに疲れている状況では、実のところ「時すでに遅し」なのだ。

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