ブランド名が足を引っ張ることも?

 常連のお客様が『リポビタンDロイヤル』に興味を持たれたので、刺五加・五味子・枸杞子などの生薬が入っていることを説明すると、まとめ買いされた。
 そして、白髪の相談を受けたため、腎が関係することをお話しして『牛車腎気丸』を紹介したが、糖尿病の治療をしていると分かり、使う場合は担当に相談するよう伝えた。
 てか、それだと栄養ドリンクも無闇に飲まないほうが良いんですけどね。
 それにしても、『リポビタンDロイヤル』は、ブランド名が足を引っ張ているように思える。
 これだけ贅沢な生薬を入れてても、リポビタンの名前が冠されていては有り難みがない(笑)
 

 『エンクロンクリームEX』をレジに持ってきたお客から、アンテドラッグか尋ねられたので、そうですとお答えした。
 アンテドラッグというのは、局所的に薬理効果を発揮し、体内に入ると速やかに代謝されて不活化するか、活性が低くなり、全身的な副作用を軽減するように調整された薬のこと。
 ただ、患部の炎症が激しい場合には、『フルコートf』をと話したところ、強いのは嫌だと言われた。
 他に、うがい薬について訊かれたため、あくまで予防的に用いる物で、現に喉が痛む場合には、刺激物となるから避けるようにとお話すると、それについては「なるほど、理屈だ!」と納得された模様。
 患部の炎症が激しい場合には強い薬を使うというのも、炎症に対して神経が敏感になってしまうのと、かえって長期間薬を用いることになるのを防ぐためなんだけどねぇ。

 高校生が酸化亜鉛を求めて来店し置いていないため、周辺のドラッグストア4軒ほどに問い合わせてみた。
 しかし、どこも取り扱っていなかった。
 実験で、蜂蜜と混ぜて軟膏を作ってみたいそうで、ネットには薬局で入手できると書いてあったそうな。
 ああ、個人の薬局なら置いてあるかなぁ。
 むしろ、ネット通販の方が入手しやすいかも。
 あるいは、神田の問屋街か。
 私も、まだネットの無い高校生の頃には、神田の問屋街で入手したもんである。

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