基礎データー
性別:女性
年齢:29歳
身長:───
体重:───
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主訴
生理痛と月経前症候群(のぼせ、ふらふらする、ストレスを感じる、ウツ)がひどく、肌荒れ、夜眠れない。
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特徴的な体質
上半身は痩せ型、下半身にやや肉がついている。
むくみやすい。
左半身に神経痛がある(冬)。
食欲はある。
便秘ではないが、便は硬い。
乳線症。
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生活環境
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症状分析
当帰芍薬散では効果を感じられず、半夏厚朴湯で症状が改善した事柄と体質から推測すると、効果があった理由は以下によるものと推測。
・上半身は痩せ型、下半身にやや肉がついている。
・むくみやすい。
・左半身に神経痛がある(冬)。
これらは、心臓の働きが普通の人よりも弱い可能性を示している。
弱いといっても心臓病というようなものではなく、足の筋肉の発達が良い人が走るのが得意、そうじゃない人は不得手という程度のもの。
そして、心臓の働きが弱い人は血液の循環が悪くなるのはもちろん、水分代謝が滞りがちになり、それが生理前症候群の原因なのだろうと考えられる。
その場合、当帰芍薬散は主に下半身、すなわち子宮などに作用する漢方薬なため、症状が婦人科系の疾患でも効果が現れないという事になる。
肌が綺麗になってきたというのも、血液の循環が良くなったからかもしれない。
半夏厚朴湯の生薬を見ると、名前にも付いている厚朴(こうぼく)は胃腸の働きを正常にすると共に、胸の張り(苦しさ)を軽減し、のぼせを引き下げる効果がある。
また、名前にこそ入っていないが茯苓(ぶくりょう)は、心臓の働きを助ける効果があり、その二次的な作用で水分代謝を改善する働きがある。
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服用した漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)……効果ナシ
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)……改善
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弁証
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治法
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服用期間
当帰芍薬散……数ヶ月。
半夏厚朴湯……2週間程度
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服用後の経過
病院から処方されていた当帰芍薬散を数ヶ月間服用していたが改善がみられなかった。
母親の知人が更年期障害で同じく当帰芍薬散を処方されていたのが効かず、自分で調べて半夏厚朴湯を服用したところ改善したという話を聞いて試してみる事に。
半夏厚朴湯を試してみたところ、自分で症状が改善している事を実感できたため、継続して服用。
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※この症例は、あくまで参考資料です。同じような体質、同じような症状でも、同じ結果になるとは限りません。
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