病院を受診する目的は治療だけでなく、専門家の話を聞きに行くということでもあります

 お客様が『ケラチナミンコーワ』を購入されるさいに、尿素入りで良いのか確認すると、以前に使ったとのこと。
 尿素は水分を皮膚の中に捕らえておくので肌を潤す効果は高いのだが、塗り始めピリッと刺激を感じるので、それは苦手と思う方もいるから一応は確認しておかないと。
 他の保湿対策としては、血流を良くして皮膚を潤す『ヘパリン類似物質』と、表面を油脂で覆って蒸発を防ぐ『ワセリン』がある。
 考え方の指標としては、赤ん坊から小学生くらいまでは体内の水分が多いから『ワセリン』で患部を保護するだけでも充分で、中学生ころから中年期には『ヘパリン類似物質』で自身の皮膚の再生機能と保湿機能の手助けをし、体内の水分が少なくなってくる高齢者は『尿素』で水分を離さないようにするのが良いだろう。
 お客様の主訴は踵(かかと)がガサガサして、病院を受診したことはあるそうだ。
 ただ、踵水虫の場合も症状は同様になって痒みが無い場合もあるため、改めて受診をする事も頭の隅にでも残しておいた方が良いだろう。
 病院を受診するというのは治療目的だけでなく、専門家の話を聞きに行くということでもあるので。

 高齢の客様から水虫の薬を求められヒアリングすると、昨年に受診したとのこと。
 ただ、水虫に湿疹の薬は大丈夫でも逆は良くないことを説明すると、先に受診をすると決めお帰りになった。
 湿疹の薬には痒み止めと弱い殺菌薬が入っていることが多く、水虫に使っても痒みに対処できるから、根本治療にはならないものの副作用は少ないと考えられる。
 でも反対に、湿疹に水虫薬を使ってしまうと抗菌剤の殺菌力は強いため、まず刺激物であるから患部を傷めてしまうし、また強い殺菌作用が皮膚の再生を妨げてしまう。
 たいていの水虫薬のパッケージには、注意事項に「してはいけないこと」として「湿疹」と書かれている。

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