歯を抜いた時に歯科医に処方を頼みたい漢方薬

 介護食を購入されたお客様から、離乳食の味について尋ねられたので詳しくお話を訊いてみたら、成人の娘さんが親不知を三本同時に抜いたとのこと。
 私は、四本同時に抜いたけど、最近ではそういう無茶な事はしないと聞いていたので、ちょっと驚いた。
 仕事で休む日を減らすために、そういう選択になったらしい。
 いやぁ、苦労は分かります(;´・ω・)
 私の時には、今のように介護食も充実してなかったから、食べ物を全部一緒にミキサーにかけてペースト状にしていた。
 その時に分かったんだけど、ミキサーで撹拌すると醤油や味噌なんかの味付けは、全部同じような味になっちゃうんだよね。
 科学的な理屈は分からないけど、味が平坦になってしまう。
 だから、テレビの料理番組なんかでプロの料理人が、ミキサーやフードプロセッサーを使ってるのを観ると、勝手に三流認定してる。
 ……おっと、話がズレた。
 離乳食やダイエット食と違って、介護食は味を薄めたりはしてないので、脳が感じる満足感は介護職の方がお勧めです。
 ところで、痛み止めについては歯科医から処方されている分は使い切ってしまっていて、近く抜歯のために再訪するというので、『立効散』を処方してもらえないか相談してみるよう、お話した。
 現代薬の痛み止めと違って、他の薬との制限が少ないし、痛さに合わせて適宜増減できるため、抜歯後の疼痛や虫歯の痛みを抑える時に、便利なのだ。

 お客様から、腰痛に良く効くパップ剤をと相談され、市販の痛み止めとしては中間くらいだけど皮膚への浸透力があるフェルビナク製剤を勧めて、購入して頂いた。
 しかし、詳しく症状を訊いてみると、仕事で腰をかがめたりして慢性になっているのに、担当医との相性が合わなくて通院を中断しているそうな。
 内服薬として、患部に痺れを感じる場合の『疎経活血湯』と、疲労していて冷えると症状が重くなる場合の『牛車腎気丸』を紹介したところ、漢方薬には知識があるようで、『牛車腎気丸』も購入して頂いた。
 もし適応するようであれば、別な病院に変更して処方してもらうよう勧めておいた。
 相手も人間だから、医師と相性が合わないというのは避けようがない訳で(たとえ評判の名医だとしても)、だからといって通院しないのは自分の損になったりするから。

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歯を抜いた時に歯科医に処方を頼みたい漢方薬への2件のコメント

  1. アバター はぐれ薬剤師
    はぐれ薬剤師 コメント投稿者

    歯科医さんは昔から薬は使いたがらない傾向にありますね。技術屋さんなので。学校の講座も関係しているのでしょうね。口腔外科の場合は医師法の医師ですから話は別になります。通常は漢方薬と言うと歯科医さんにとっては別世界でしょうね。

     
    • アバター 北村俊純
      北村俊純 コメント投稿者

       奥さんがロキソニンを処方されたのに、胃を守る併用薬が無かったのに驚きました(;´・ω・)
       まぁ、その奥さんの方も、せっかく立効散を用立ててあげたのに、たった1回しか服用しないで、後で処方されたロキソニンも使い切ってしまって、「痛い、痛い」と呻いていたのは、もう放置しちゃいましたσ(^◇^;)。