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  • 薬を誰が使うのか、先に教えてもらえると助かります。私じゃなくて、患者さんが

     お客様から『アレジオン』と『アレグラFX』のどちらが良いのか尋ねられ、以前は車の運転が心配で『アレジオン』を使い、効いた感じするとのお話だったとのこと。
     車の運転の点でいうと、注意書きに書いてあるから、どうして選んだのかが分からない。
     ちゃんと読んでいなかったのだろうか。
     ただし、『アレグラFX』には車の注意書きが無くて『アレジオン』に書いてある事情は複雑。
     『アレジオン』の主成分であるエピナスチンは、近年になって『アレグラFX』の主成分であるフェキソフェナジン同様に眠気は現れにくいことが分かっている。
     ちなみに、完全に眠くなるのを単位を指定せずに100とすると、第1世代の抗ヒスタミン薬が60前後、少し眠くなりにくいメキタジンで30くらい、エピナスチンが12でフェキソフェナジンが8くらいという見解を示している研究者さんもいる。
     ところが、エピナスチンを開発した製薬メーカーが効能の注意書きから眠気を外すためには、改めて莫大な費用をかけて申請し直さなければならず、二の足を踏んでいる状態。
     エピナスチンに運転操作の注意書きがある以上、それを採用している製薬メーカーとしても記載しない訳にはいかないんである。
     つまり、実際には車の運転に支障は無いものの、販売する立場では「大丈夫ですよ」とは売れないのだ。
     これが雑談の中でならお話できるけれど、現に販売する時には言えない。
     なので、『アレジオン』にも運転に関する注意書きがあることを伝えたうえで、『アレジオン』と『アレグラFX』のどちらが良いかというと、発症した場合の症状と生活スタイルが関わってくることを説明した。
     どちらも、症状が起きてから使う第1世代の抗ヒスタミン薬とは違い、花粉に体が反応しないようにする予防薬としての使い方が効果的なため、花粉が飛んでいようがいまいが、晴れの日も雨の日も毎日欠かさず通して飲まなければならない。
     そして、発症した場合の鼻炎の症状が鼻づまりになりやすい人は、『アレジオン』の方に優位性が認められるというデータが有る。
     さらに勘案するべきは生活スタイルで、花粉は午前中に舞い上がり午後にかけて降ってくるのと、夕方頃に再び飛散することがあるため、朝と夕方の1日2回服用する『アレグラFX』の方が良いという見方ができる一方、午後に出かけて夜に帰るようなら就寝前に1日1回の『アレジオン』の方が便利とも考えられる。
     また、『アレジオン』は就寝前に服用するから、夕飯時に飲酒する人は最低でも3時間ほど離さなければならず、その場合には『アレグラFX』の方が都合が良いだろう。
     薬を比較するときには、薬自体の効果と副作用だけではなく、使う人の生活スタイルもまた重要な検討課題となるのだ。
     今回は、以前に使って効いていたのであれば、あえて変えなくても良いのではとお話して『アレジオン』をお買い上げいただいた。
     薬は体との相性もあるから、変える方のリスクを考えた次第。
     それから、花粉症を軽減するために腸の働きを整える養生法を教えた。
     花粉症は花粉を敵だと誤認して免疫反応が過剰に働いて起こる症状であり、敵かどうかの識別は脳細胞と同じ細胞を備えた腸が担っている。
     つまり、食べ過ぎたりお腹を冷やしたりして腸の機能が低下すると、誤認率が上がって免疫機能が誤作動してしまうので、消化に良い物を食べ温かい物を積極的に飲み、お風呂にゆったりと入って服装は下半身を冷やさないよう気を配る。
     お客様がお帰りになる段になってからヒョッコリとご主人が現れ、『アレジオン』を使うのはご主人だということが分かった。
     ガチョーンΣ(´∀`;)

     お客様が『アレグラFX』を購入されるさいに使用経験を尋ねると、以前に病院で処方された薬より効くと思って使ってるとのことだった。
     しかし、その処方された薬の名前を覚えていなかった。
     予防薬として利用した方が効果的なことをお話すると知らなかったようで、飲まない日もあるというため通して飲みきるようお話した。

     女性の親子のお客様が来店し、『アレグラFX』と『アレジオン』の違いの説明を求められ、効き方は似ているものの成分が異なるので相性もあることをお話すると、以前に子供の方に何か病院で処方された薬があり、今は症状が激しく出ているとのことだった。
     何の薬が処方されていたのか分からないと、医師がどのように判断したのかの予想もできない。
     とりあえず症状が顕著となると、どちらも効果が現れるまでに1週間ほどかかる可能性があるため、鼻薬薬や目薬を併用するか、他の鼻炎薬で症状を軽減させてから乗り換える、あるいは漢方薬を併用する方法を提案したところ、他のお店で『コルゲンコーワ鼻炎フィルム』をすでに購入して使っており、点鼻薬は処方された薬が余ってるとのことだった。
     ガチョーンΣ(´∀`;)
     レジに別のお客様がいらして対応をしてる間に、急いでるとのことでお帰りになった。
     ただ、「詳しくありがとうございます」とは言っていただけた。
     そのさいに、本来は病院で処方された薬があるのなら市販薬を併用して良いかを、病院の医師か調剤した薬剤師に確認してからでないと困るのは患者さん自身なので、市販薬を購入するときにもお薬手帳を持参するよう伝えた。
     それどころか、お薬手帳を普段から持ち歩いていれば出先で事故に遭った場合の処置にも重要な情報源となるし、大規模災害で避難した時には特例として医師の診察を受けなくても必要な薬を受け取ることができるので。

     

  • お薬手帳は薬剤師だけが使う物ではありません

     以前に『バンテリン保温サポーター』を買いにいらした高齢のお客様が、使ってみて具合が良いとのことで追加を注文された。
     また、そのさいに勧めた『桂枝加朮附湯』も効いたとのことで、同じく追加で購入された。
     やはり、温めるのが良かったか。
     お客様は、歩き出しなどすぐに体を動かせないとのお話だったけど、その方が怪我をしにくくて良いと伝えた。
     それから、サントリーのサプリメント『ロコモア』を『桂枝加朮附湯』と併用して良いか訊かれたので、問題ありませんと答えた。
     こうやって、薬はもちろんサプリメントも確認をしてもらえるのが当たり前になってくれると良いのだけれど。

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     高齢のお客様から血糖値を下げる薬を求められ、市販されていないことを説明した。
     市販薬では、せいぜいが『糖解錠』くらいだろう。
     また、病院で何か薬が処方されているようなのだが覚えていないというので、お薬手帳を持ち歩くよう勧めた。
     現状、こういう患者さんの方が圧倒的に多い。

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     やや高齢のお客様から、テニス肘の相談を受けた。
     スポーツはしていないそうだが、そう医師から診断されて何か湿布を処方されたものの、病院に行けず使い切ったため買いにいらしたという。
     以前にインドメタシン製剤の『バンテリン』を使ったことはあるそうだが、成分によって鎮痛効果と浸透力に違いがあることを説明したうえで、ジクロフェナクトリウム製剤とフェルビナク製剤を紹介した。
     そして一度はジクロフェナクトリウム製剤を選ばれたが、他に何か内服している薬は無いか尋ねると、血圧の薬が処方されているらしく、お薬手帳はあるというのに「個人情報だから薬剤師以外には見せられない」と拒まれてしまった。
     貼り薬も内服薬との影響があることを説明したけれど、急ぐからと帰られようとした。
     ところが帰ろうとしてからの話が長く、娘さんは薬でアレルギーを起こしたことがあり、自身もスティーブンジョンソン症候群になったことがあるから、薬の使用には気をつけているとのことだった。
     こうしてお薬手帳を持ち歩いているのは、だからなのか。
     しかし、肝心のそのお薬手帳を薬剤師にしか見せられないというのでは意味が無い。
     私たち登録販売者にとってもお薬手帳の情報は必要だし、救急隊員だってお薬手帳の情報を参考にする。
     それこそ医療者には、個人情報はどんどん開示してしまった方が良い。
     例えば一人暮らしなのか、いざという時に助けてもらえる家族はいるか、あるいは家族がいても小さな子供の面倒を見たり介護の世話をしなければならないのか、部屋の移動は容易なのか階段の上り下りが必要なのかといった情報は、養生法や注意事項を知らせるのに役に立つ。
     個人情報というものは隠すだけではなく、使わなければ意味が無いのだ。
     もちろん初対面では、話しにくいのも当然だろう。
     それは医療者の側も同じことで、尋ねたり確認したくても訊きにくい。
     だからこそ体調の悪いときだけでなく、日頃から顔見知りになることが重要なんである。
     そうお話すると、医師も処方の飲み合わせを間違えることがあるし、薬剤師でもそこまで調べたりしないと言われたけれど、最終的には納得していただけたようで、今日のところは何も買わずにお帰りになった。
     ただ、それでもお薬手帳は見せてくれなかったが……。

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