• タグ別アーカイブ: 牛車腎気丸
  • 薬を選ぶのも使うかを決めるのも最終的には患者さんの判断だけれど

     やや高齢のお客様から、当初は『求心』を求められたので売り場を案内したけれど、探している錠数の物が無いとのことだった。
     ただ、動悸は心臓以外の機能の低下も関係することをお話して『牛車腎気丸』を紹介すると、腰痛もあるとのことでお買い上げいただいた。

     お客様からウオノメの相談を受け、ウオノメに気付いたのは1ヶ月前くらいとのことだった。
     うーん、1ヶ月も経っちゃってると治るのはその三倍くらいの期間はかかるよなぁ。
     『ウオノメコロリ』と『イボコロリ』の主成分は同じで、いわば皮膚をわざと腐らせて新陳代謝を促すのが目的なことと、液剤の『ウオノメコロリ』には乳酸を加えて表皮を早く剥離させる作用があることを説明した。
     そしてウオノメはイボと違い芯があるので完治には日数を要することをお話して液剤タイプを勧めたけれど、本日は『ウオノメコロリ』のテープタイプをお買い上げいただき、入浴はしているというので新陳代謝のためにも続けるよう伝えた。

     お客様から目尻の痒みと肌荒れを相談され、病院で何か目薬を処方されたようなのだけれど内容は分からず。
     そのうえ普段から目薬を使ったことが無く、患部が目そのものではないため使用していないという。
     お薬手帳を持っていなくて、処方された薬も使っていないというのは、どうにも困る。
     さらに、他の店で『キュアレアa』を自分で選び購入したものの、説明書には目の近くに塗らないように書いてあり、やはり使っていないそうだ。
     いや、その判断は正しいんだけど、じゃあどうして処方された薬の方を使わないのかと(^_^;)
     ああ、目薬を使ったことが無いからだっけ……。
     目元の痒みに抗炎症剤の入った目薬を塗る方法があることを説明し、まずは処方された目薬を使うよう勧め、本日はお帰りになった。

     

  • 出来ることと出来ないことの線引き

     常連のお客様からギックリ腰の相談を受け、なったのは今日とのことなので鎮痛効果が高く浸透力のあるジクロフェナクトリウム製剤を勧め、『ボルタレンゲルEX』をお買い上げいただいた。
     以前に湿布タイプでかぶれたとのことだったけれど、患部の清浄が影響することを伝えた。
     たとえお風呂上がりでも、タオルの生地や汗に空気中のホコリなどを巻き込んで貼ると、それがかぶれの原因となるのだ。
    「めんどくさいわね」言われてしまったけれど(^_^;)

     夫婦のお客様が来店し、『ベンザブロックSプラス』を奥さんが購入されるさいに患者と症状について尋ねると、ご主人が鼻づまりとのことだった。
     他に咳などの症状は無いと言うから鼻炎薬で充分なように思うのだが、患者であるはずのご主人の方があまり話に興味無さそうだった。
     養生として、入浴することと温かい物を積極的に飲むようお話したさいも、ご主人の方は聞いていなかった。

     常連の夫婦のお客様から『ユリナール』(清心蓮子飲)について尋ねられ、疲労性の膀胱炎に適応することを説明したところ、病院で間質性膀胱炎と診断され口渇が起きるため『牛車腎気丸』が処方されたものの、やはり口渇があるという。
     一応、担当医から別な漢方に詳しい医師を紹介されていて、それまでのつなぎに『ユリナール』を使うか考えたようだ。
     なにしろまだその漢方に詳しい医師には会っていないのだから、まずはその医師の方に相談してみるよう勧め、本日はお帰りになった。

     

  • 炎症を軽減させるのには、腸に「教えてあげる」と良い

     やや高齢のお客様から、喉の奥の痰が気になるということで相談を受け、病院には行ったそうだけれど処方された薬の内容は不明で医師からは「歳だから」と言われた模様。
     『龍角散ダイレクト』を案内しつつ、体内が乾燥してる可能性もお話して『麦門冬湯』を紹介したところ、寝ていると喉が熱い感じがすると言うので胃炎や逆流性食道炎かもしれないと付け加えると『麦門冬湯』を購入された。
     当初は「胃は丈夫」と言っていたけれど、健脚な人ほど疲労による足のダメージに気づきにくいということをお話すると納得していただけたようだ。
     そして冷たい物をよく飲み、入浴せずにシャワーだけだと言うので、内臓を積極的に温める工夫が必要なことを伝えた。
     体は患部を炎症させることで血流を集めて修復しようとするから、冷やすのは邪魔をすることになるし、冷やされるのに抵抗してもっと炎症しなきゃと頑張ってしまう。
     まずは体に、「頑張って炎症しなくても温めるから安心して」と教えてあげるのが大事。
     そのために温かい物を飲食して入浴し、お腹周りを温める。
     腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経細胞が分布しており、その数は5000万個~1億個はあるという。
     つまり、お腹周りを温めてやれば体の方も「ああ、頑張って炎症しなくても良いんだ」と学習してくれるという訳。

     夫婦のお客様が口内炎パッチを求めて来店されたが、売り場を案内すると塗り薬があることを知らないようだった。
     患者はご主人で、発症したのは3日ほど前のうえ痛くはないということから、炎症を抑えるよりも患部の修復を促す『口内炎パッチ大正A』と『口内炎軟膏大正A』を案内したところ、『トラフルBBチャージ』が目に付いたようなので、『チョコラBB』でも良いことを伝えると、家にあるのをすでに飲んでいるとのお話だった。
     そのため、そのまま継続するよう勧めて本日はお買い上げは無しとなった。
     痛みがあるようなら、『チョコラBB』に抗炎症剤を加えたのが『トラフル錠』だから、買ってもらっても良かったんだけどね。
     冷たい物が好きだというので、発症中は控えるよう勧め、入浴はしていると言うためそれは続けるようお話した。
     繰り返すけど、口内炎は炎症だから冷たい物を口に含むと気持ちいいのは確か。
     しかし、体の方としては炎症することで患部を治そうとしているため、冷やしてしまうと余計に炎症しようと頑張ってしまうので。

     高齢のお客様から爪割れの相談を受け、『ドクターネイル』を使ったものの、あまり効果が無かったというので内服薬として『牛車腎気丸』の名前を挙げたところ、以前に私から教わり病院で処方してもらっているという。
     これは、失礼しました(^_^;)
     こうして日記につけて覚えておこうとはしてるんだけど、どうにも人の顔を覚えるのが苦手で。
     コンプライアンス上、お客様の氏名を記録することもできないし、困ったもんである。
     『牛車腎気丸』もまだ効果を実感できていないようだったため、「なかなか、エイヤッとは何も治りませんので」と伝えた。

     

  • 患者さんへ質問と提案の仕方に悩みます

     高齢のお客様が来店し、以前にうちのお店で自分で『十全大補湯』を選び購入したとのことだったが、メーカーが同商品を終売してしまったことを伝え、容量の多い物が入荷予定であることをお話した。
     すると、『帰脾湯』は無いかと尋ねられ、置いていないため『加味帰脾湯』を案内してみたけれど、特に漢方薬に詳しい訳でもないようだった。
     『帰脾湯』は気持ちが落ち込んだりしがちな場合に適応し、『加味帰脾湯』はそれにイライラが加わる場合に向いており、寝てもウツラウツラして寝た気がしない場合の寝つきの悪さにも使える。
     主訴は貧血で、不眠は思い当たるようでもあったため『牛車腎気丸』も紹介してみたものの、そちらには関心を示されなかった。
     『加味帰脾湯』の購入を決められたが、お会計の段になって降圧剤を服用してると分かり、調べたところその薬が貧血の原因のようにも思われたので担当医に相談してみるよう勧めてみたが「言いにくい」とのことから、近くの漢方薬に詳しい病院を紹介した。
     よく「血圧を下げる薬を飲んでる」というお客様に内容を尋ねても覚えておらず、まるで降圧剤が一種類しか無いような無頓着な返事をされるけれど、結果は同じでも利尿作用で水分を少なくする物もあれば、血管を拡張する物もあり、血液をサラサラにする物もあって作用機序が違うから、他の薬との併用を考えるうえで薬の特定は重要。
     しかも今回の場合は、副作用の項目に貧血の発現が起こりやすいとあったので、やはりその情報は無視できない。

     お客様から貧血の相談を受け症状を確かめると、落ちるようなタイプだそうなので『ファイチ』を案内すると、家にあるとのことだった。
     病院には行くつもりだから、一時的に別な薬を使いたいというため、漢方薬を提案すると病院から処方されている物と重なっても大丈夫かと訊かれ、それが『加味逍遥散』だと分かり、飲み合わせは成分によることと、『加味逍遥散』自体が貧血に適応することを説明すると、急に苛立って「そんな曖昧なことなら病院に行くからいいです!」と怒られ、他の雑貨の買い物をして帰られた。
     ううん、『人参養栄湯』『加味帰脾湯』を紹介しようと思っていたんだけど、タイミングを逃してしまった。
     イライラのし具合からすると、やはり『加味逍遥散』が適するように思えるのだけれど、それが効いていないと感じていたのだとすれば、「貧血に適応する」という説明がマズかったか。
     先に、『人参養栄湯』『加味帰脾湯』の方を紹介するべきだったかもしれない。
     質問の種類、提案の順番、それらの選択が難しい……(´・ω・`)

     

  • 薬の効能に書いてある症状は全部起きていないと駄目?

     車椅子に乗った高齢の方と一緒のお客様が漢方薬の棚で迷っている様子だったので声をかけたところ、患者はその高齢の方で、以前に咳止めに『麦門冬湯』を使ったことがあるとのことだった。
     今回の主訴は粘つく痰で、パッケージに書いてある「咳き込み」が無いため迷っていたらしく、比較として『チクナイン』(辛夷清肺湯)を紹介したうえで、体内の乾燥を取り除き潤すのが目的ならば、咳は必須条件ではないことを説明した。
     『麦門冬湯』『辛夷清肺湯』も中身は胃薬で、胃の働きを整えると上半身の保水性が上がり、喉や鼻の症状を改善する。
     病院に耳鼻咽喉科があるように鼻と喉はつながっていて、そのまま胃にまで通じているからだ。
     今回は表のパッケージの文言だったけれど、効能に書いてある症状が全部起きていないからという理由で選ぶのを迷っているお客様には、けっこう遭遇する。
     例えば喉の痛み止めの薬の効能に「口内炎」と書いてあると、喉は痛いけど口内炎じゃないからと買わないお客様もいる。
     喉が痛むのも口内炎も同じく炎症なのだから抗炎症剤が有効な分けだが、成分の作用機序などを知らないと結びつかないらしい。
     しかもこれが漢方薬ともなると、『牛車腎気丸』のように「下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難」なんて症状の共通性が分かりにくいものもある。
     漢方的には目と腎が関係し、加齢によって腎が弱まると目がかすみ、腎が弱まっているのだから排尿困難とも繋がって、皮膚の痒みは保水力も影響するため水分代謝に腎の働きは重要であり、腎気の低下は神経の通りを悪くするので腰痛や痺れ感を起こす。
     そして起きる症状の順番や軽重は人によって違うから、効能に書いてある症状が全て一気に起きるなどということも無い。
     今回はお客様が本人にパッケージの適用についての文章を読み聞かせて確認し、『麦門冬湯』を購入された。

     やや高齢のお客様から、 以前に購入したコラーゲンの取り扱いが無くなったのかという問い合わせを受けたのだけれど、メーカー名も商品名も不明なため調べようが無い。
     他に、病院で処方されている薬を服用すると手に痺れ感が出るというお話もされた。
     担当医に相談しても「聞いたことがない」と言われてしまい、調剤してもらってる薬剤師に相談すると医師に照会してみると申し出てくれたのに断ってしまったという。
     ありゃん、どうして(^_^;)?
     薬の内容を覚えていないし、医師との会話の詳細は分からないけれど、医師によっての得手不得手はもちろん相性もあるから、病院を変えてみてはとお話した。
     できれば当てずっぽうに変えるのではなく、担当医から紹介してもらうよう勧めた。
     医師が紹介状を書くのも保険点数があるから、普通は嫌がられないはずである。

     外国人を連れたお客様から『新ウナコーワクール』と『プチウナコーワα』の違いを尋ねられ、後者の方が薬としては強く野外向けであることを説明した。
     すると、プ『プチウナコーワα』の容量の大きい物は無いかと訊かれたので、『液体ムヒアルファEX』が似た処方であることを伝え、お買い上げいただいた。
     外国人のお客様の方は免税を希望しているようだったので、空港の近くの店なら対応しているはずだから、同じ銘柄に限らず同じ成分の物を探してみてはと提案し、成分表示をスマホで写真に撮っておくことを勧めた。

     

  • アレルギーが思い当たったらアレルゲンの検査を

     幼児を連れたお客様が来店し、自身が鼻水と咳と頭重感があるとのことだった。
     3日以上経っているというので『カンポアズマ』を考えたが、鼻水に色があるのと頭重感とのことから『ルルアタックNX』を勧めた。
     子供の風邪がうつったようだが、子供は当初は鼻水が多かったのから始まり、まだ夜に咳をしているというので『五虎湯』と子供用の咳止めシロップを提示したところ、苦くても大丈夫とのことから前者を一緒にお買い上げいただいた。
     粉が飲めると、薬の選択肢は広がるから助かる。
     うちの次郎なんかは、幼少期にミミズの粉をお湯で溶いて飲ませていたおかげか、苦手な剤形というのは特に無い。
     ただ、お客様からは『五虎湯』に桂枝が入ってるか訊かれた。
     以前にシナモンと黒ゴマのドリンクを飲んだところ、アレルギー症状が出たという。
     『五虎湯』に桂枝は入ってはいないが、アレルゲンを調べた訳ではないというため、それは改めて調べた方が良いと伝えた。

     咳止めの棚を眺めているお客様が湿った咳の音がしたため気にかけていたところ、『パブロンSせき止め』を購入されたので、鼻水もあるのではと尋ねると出るとのことだった。
     鼻水と湿った咳の組み合わせは内臓が冷えていると考えられるため積極的に温かいものを飲んでお腹周りを温めるよう勧めた。
    生薬系の薬なら、『カンポアズマ』が適用するように思われる。

     やや高齢のお客様から、『アリナミンEXプラス』と『新パワーアクトEX』の違いを尋ねられ、同じ処方内容であることを説明したところ、ご主人が眼精疲労ということだったので、成分違いで『キューピーコーワiプラス』も候補になることをお話した。
     目薬は効いた気がしなかったらしいとのことだったが、銘柄は不明で色は赤かったというため、ビタミンB12が入っていると思われる。
     成分が違えば効果があるかもしれないから、目薬はもちろん内服薬なども成分表示を取っておくよう勧めた。
     また、『めぐリズム』などで目の周囲を温めて血流を良くするのも重要とお話して、その流れから『葛根湯』を提示したところ、風邪に備えてということで購入された。
     それから、加齢による目の症状には『牛車腎気丸』を紹介してみると、漢方薬の効く速さを訊かれたので、根本的に治療する「本治」は時間がかかり、症状を抑える「標治」は早いことを説明し、特に『葛根湯』は早めに早めに使うのが勝負だから、家に置いておくより持ち歩くようにと伝えた。
     ご主人は入浴時間は短いそうだが、目にタオルを当てて入っているというので、それは良いことですねとお話した。
     あと、目と腎は関係するため、お腹周りを温めることも助けになりますと付け加えた。
     歳を取ると弱るのが腎で、『牛車腎気丸』が加齢による目の症状に適応するのは、そういう理由である。

     

  • 『リポビタンD』より贅沢な『リポビタンJr.』

     高齢のお客様から爪割れの相談を受け、ネイルのトップコートを塗る方法を提案した。
     『ドクターネイル ディープセラム』もあるけれど、成分を見る限りは費用対効果が疑わしいと思われるため。
     爪に浸透して修復するというイメージ図は分かりやすいものの、手先を使う仕事の人でないと実感しにくいのではないだろうか。
     今回のお客様には、爪割れは腎機能の低下が原因と考えられることを伝え、内服薬に『牛車腎気丸』を紹介した。
     爪は皮膚であり、皮膚の疾患もまた内臓が関係するんである。

     成人の息子さんが足にイボができたとのことで相談を受けたが、患部には固い芯があるそうなので魚の目だろうと思われる。
     貼るタイプの『ウオノメコロリ』と『イボコロリ』は同じ成分であり、液体タイプの方は『ウオノメコロリ』の方に乳酸が入っていて、より皮膚を柔らかくする効果があるので液体タイプの『ウオノメコロリ』を勧めて、お買い上げいただいた。

     お客様から、初めは高齢の父親にクールタイプの『顔用シート』を使わせて良いか相談され、メントールが通常の2倍入っているため刺激を好むかどうかによるというお話をし、それは一旦キャンセルとなった。
     そして栄養ドリンクの相談になったため、目的によって胃腸障害向けか体力補強向けか変わることを説明した。
     すると、中学生の子供が体調不良で学校休んでいるという話になり、熱は無いそうだが花粉症はあるというので、花粉を吸い込み胃で反応を起こしてる可能性を伝え、『柴胡桂枝湯』を案内してみたものの興味を示されなかったようなので、先ほどの話の流れから『リポビタンJr.』を紹介すると購入された。
     普段はサッカーをしていて大食だというから、刺五加と五味子が入った『リポビタンJr.』でも十分であろう。
     『リポビタンJr.』は、大人用の『リポビタンD』より「子供にはモッタイナイ」処方構成である。
     お父さんには安くて内容の乏しい『リポビタンD』を飲ませて、子供には『リポビタンJr.』のような商品をラインナップしていることについて、世のお父さんは、もっと怒ってイイのではないか(笑)
     ただ、気力の方が減退しているようであれば『補中益気湯』も候補になると思われた。
     漢方薬に興味無さげだったから伝えなかったけど。

     

  • 爪の状態が悪い人は内臓機能の問題や薬の副作用かも

     幼児を連れたお客様からハンドケアのクリームを求められたものの、皹(あかぎれ)で傷口があるようだったため、まず皹を治してからハンドケアに乗り換えるようお話して、『ヒビケア』と『ヒビエイド』を案内した。
     どちらも処方構成は同じで、価格が違うだけである。
     そして、これらの処方にビタミンA油を配合してある『エルモディアあかぎれクリーム』を紹介したところ、ベタついても構わないとのことで購入された。
     台所仕事が原因のようだったため、食器は浸け置き洗いして、手を洗うさいには石鹸やハンドソープを使わずに、キッチンペーパーでこすり洗いをするよう勧めた。
     それから、出来れば子供とお風呂に入った時には子供を洗い場で遊ばせておくなりして、自分は長めに入浴してみるよう伝えた。
     家族で子供の面倒を見てくれる人がいれば、良いんだけどねぇ。

     高齢の男性のお客様が『ドクターネイルディープセラム』を求めて来店し、お買い上げいただいたのだが、本人は「歳のせい」と話しているものの、爪の割れ方や曲がり方が普通ではなかったため腎機能が低下している可能性をお話し漢方薬の使用を勧めてみると、一旦は断られた。
     しかし、お帰りになってからしばらくして戻ってくると、病院で処方されている薬と漢方薬を併用できるか尋ねられ、お薬手帳を持っていたので調べてみたところ癌の治療を受けていると分かった。
     となると、爪の状態がおかしかったのは処方されている薬の副作用かもしれず、『牛車腎気丸』を抗がん剤の補助に使う例はあるので担当医に相談してみるようお話した。
     さっき断られた時に、腎層を助けるために温かい物を飲んでお腹周りを温めてみるようにも伝えていたので、それで戻ってきて相談する気になってくれたのかもしれない。

     

  • 市販薬を買うには自分で注意深く関心を持たなければならない

     お客様から『マリンアイALG』と『ロートアルガードクリアブロックEXa』の比較を尋ねられ、基本は同じ抗アレルギーと抗炎症に痒み止めという処方だけれど、後者には角膜の保護にコンドロイチンが入ってることを説明し、今回は後者をお買い上げいただいた。
     患者はご主人で、入浴は長めらしくビールの後に温かいお茶を飲んでいるそうなので、それは良いことですと伝えた。
     また、花粉症は体が冷えると症状が強く出るため、たとえサラダでも根菜を中心にするよう勧めたところ「いいことを聞いた」と言ってもらえた。

     常連のお客様が『コンタック600プラス』を購入されたのだが、その理由が『アレグラFX』が効かなかったからとのことだった。
     しかし『コンタック600プラス』のような薬はアレルギー反応が起きてから症状を抑えるのに対して、『アレグラFX』はその前の段階の反応が起きるの防ぐという点からすると、発症してから使うのでは遅いことをお話しすると知らないようだった。
     『アレグラ』が病院の処方薬だった頃には、医師や薬剤師から飲み方の説明があったはずだが、市販薬になってからは注意書きとして「症状が出始めたら早めに服用を始めると効果的です。」「継続して服用することで効果が得られます。」とあるので良く読んでもらいたいところ。
     市販薬になって手軽に買えるということは、その使い方やリスクについても自分で注意深く関心を持たなければならないということなんである。

     夫婦のお客様が来店し、ご主人のかすみ目と痒みに両方の効能のある目薬をと希望され『サンテメディカルガードEX』などを案内した。
     それと、価格と効き目に直接的な関係は無いことを説明し。
     ご主人が、加齢によるかすみ目と話されていたので、ついでながら『牛車腎気丸』を紹介したうえで、今回は『スマイル40EX』をお買い上げいただいた。
     年を取ると体のあちこちの機能が低下する訳だが、腎臓を患うと失明することもあるように腎臓は目との関係が深い。
     そのため、『牛車腎気丸』で腎を養うことで加齢によるかすみ目を改善できるという次第。

     

  • ビタミンCは熱に弱いは誤解です

     やや高齢の男性のお客様から、マニキュアのクリアタイプを求められ売り場を案内したものの、爪先の割れに使うというので『サカムケア』や『エキバンA』も紹介してみた。
     その方が安いし、後で他の傷にも使えるし。
     今回はマニキュアの方を試してみると購入され、栄養不足の可能性をお話すると思い当たるらしく、「野菜は火を通すと駄目か」と訊かれ、それは大丈夫ですと答えた。
     熱に弱いとされる代表的なのはビタミンCであるが、これは誤解。
     煮たり焼いたりと調理の過程で流出することはあっても、加熱で壊れる割合は多く見積もって3割程度。
     そして、この「壊れる」というのは「酸化」のことで、熱自体で分解する訳ではない。
     要するに、煮たならビタミンCが溶け込んだ煮汁ごと飲み、焼いたり炒めたりするさいには加熱時間を短くしてビタミンCを含む水分の蒸発を少なくすれば良い。
     お客様には、同じ野菜でも葉物より緑黄色野菜を摂るよう勧めた。
     ただ、加齢によって爪が弱くなるのには漢方薬の『牛車腎気丸』が候補になるのだけれど、そこまでは話を進められなかった。

     お客様から、中学生の子供の背中の痒みの相談を受け、患部の見た目は赤くなどはならず乾燥している感じがするとのことだった。
     そうであれば、油脂の入った物で保護すれば充分かもしれないのだが、本人は匂いに敏感で『ユースキンA』は嫌がり、『ニベア』なら大丈夫というので『ニベア』を継続するのは悪くないということを伝えた。
     とはいえ、痒みの方に何も対応しないというわけにもいかないだろうから、『ヘパソフトプラス』と『桃の葉ローション』を紹介した。
     また、風呂上がりにも痒がるというのだが、熱めのお湯で入浴時間は短いというため、ぬるめのお風呂に入っても同じになるかを確かめるようお話した。
     というのも、熱めのお湯に短時間入って痒くなるというのは、「体があったまったから」ではなく血管の拡張と収縮による負担を、痛覚神経が痒みとして感じているかもしれないからだ。
     要するに、体がビックリしてしまってる訳で、ぬるめのお湯にゆったり浸かれば症状は現れないかもしれない。