医薬品のドリンク剤と勘違いしていませんか? 実はソレ「清涼飲料水」かもしれません

常連のお客様から、お腹のガスの相談を受けて『ガスピタン』を案内すると、既に使って効かなかったとのことで『ガストール』も考えたけれど、胃が痛くなることはあるものの今はお腹が張っているだけというお話だった。

お客様は『ビオフェルミンぽっこり整腸』に興味をもたれ、『ガスピタン』と同じ消泡剤が入ってることを伝えたところ、『ガスピタン』は1日3回飲んでいなかったと分かり、まだ残ってるというので、まずは用法通りに飲んでみるよう勧めた。

また、便通に良いとされる食物繊維の豊富な芋などの根菜はガスが溜まりやすいので、しばらく食べるのを控えるよう伝えた。

すると今度は、辛い物を食べてから調子が悪いというので、善玉菌がやられてしまった可能性をお話して、キムチなどとは別な漬物を勧めると塩分を気にされたので、量の問題だから付け合わせ程度は大丈夫とお答えした。

常連のお客様だから対話自体はスムーズにできたけれど、それでも情報は小出しにされがち。

これが初対面のお客様だと、なおさらヒアリングは難しい。

でもだからこそ、店頭では対話が大事。

店頭では自身で薬を選ぶ前に、相談してみて下さい。

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お客様が『液キャベ』を手にしながら『ソルマックサキノミ』も見ていたので気にかけていたところ、『ウコンドリンク』と『液キャベ』を一緒にレジに持ってきたので、『ウコンドリンク』は不要と思われることを伝えると「大丈夫」というお返事だった。

しかし、お会計を進めながら『ウコンドリンク』は医薬品ではなく清涼飲料水で、『ソルマックサキノミ』は指定医薬部外品であることを伝えたら驚かれ、『ヘパリーゼスーパー』の方が良いのかと訊かれたので、清涼飲料水ですと答えた。

ドリンクタイプには大きく分けると、「医薬品」「指定医薬部外品」「清涼飲料水」の3種類があって、当然のことながら効能が認められているのは「医薬品」と「指定医薬部外品」で、医薬品の区分からすると「指定医薬部外品」の方がリスクが少ないと考えられ、リスクが少なければ効能もそれなりだし、「清涼飲料水」の方は読んで字の如し。

まぁ、分かってて清涼飲料水を買うのなら構わないのだけれど、ドラッグストアーなどでは医薬品と並んで置いてあったりするし、医薬品を取り扱っていないコンビニで薬のつもりで買ってる人もいるだろうことを考えると、やはり確認してもらいたいところ。

『ヘパリーゼスーパー』の「スーパー」とは「スゴイ」という意味ではなく、推測だが「スーパーでも売れる」からでろあろう。

それから、ウコンについては現在のところ効果は判然としおらず、「肝臓を鞭打って働かせる」と例えられることもあり、また摂りすぎると脂肪肝になる可能性も指摘されている。

『ウコンドリンク』はキャンセルして、肝臓の働きを助ける肝臓水解物を主体とした『ヘパリーゼHiプラス』を、『液キャベ』と一緒に購入された。

そしてアルコールの分解に水が大量に必要で、しかしアルコールには利尿作用があって、それが二日酔いの原因となるから、お酒を飲むさいには水分補給と吸収を遅らせて処理をしやすくするために牛乳などの乳飲料を事前に飲むのが二日酔い対策になることをお話した。

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お客様から口内炎の薬を求められ売り場を案内すると、スプレータイプを希望されたので『チョコラBB口内炎リペアショット』を紹介したところ、スマホの画像を見せられ『パープルショットW』を探していることが分かった。

どちらも抗炎症成分のアズレンが入っていて、『パープルショットW』には殺菌成分が加わっているものの殺菌成分は不要と思われることをお話して、アズレン単剤で価格の安い『アズリートスプレー』を勧めて、お買い上げいただいた。

『パープルショットW』が、どこのお店に行っても無かったとというため、うちには置いてったが同じ処方の別製品は売場の広さの関係で置かないので、おそらく違う銘柄ならあったかもとお話した。

薬を足で探す場合には、同じ銘柄を求めるよりも似た処方の薬を紹介してもらった方が苦労が少なくて良いだろう。

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