介護用品の杖の準備はお早めに? その理由は……

 高齢のお客様が杖を買いにいらっしゃったものの、うちのお店は種類が少ないため、少し離れているけれどホームセンターを紹介した。
 しかし奥さんが腰痛で取り急ぎ欲しいとのことで、少ない種類の中から選んで購入された。
 お客様は「まだ杖を使う歳じゃないけど」と言っていたが、杖は歩く時よりも立ったり座ったりといった体重をかける動作の時に使う物なので、体の自由がきくうちに練習しておく方が良いことを伝えた。
 体が思うように動けなくなってきてから練習するのは大変で、早めに体に感覚として馴染ませてしまった方が後で困らない。
 杖を使うのは、実はスポーツと同じなんである。
 これからさらに高齢化社会を迎えることを考えると、もっと杖を持ち歩くのがファッションとして流行って、恥ずかしがらずに練習できるようになるのが良いと私は思う。

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 お客様が『OS-1ゼリー』を購入されるさいに、親が体調を崩して食事ができないというお話があったため、介護食を利用してみてはと提案した。
 介護食は介護で使うものと思われていたようなので、病人食として活用するものですと伝えた。

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 『大正漢方胃腸薬』を手に持っているお客様が風邪薬の棚に行き、『パイロンSα』が以前と同じ物かと尋ねられた。
 確かに市販薬はリニューアルすることがあるが『パイロンSα』がそうだったか分からないため、総合風邪薬そのものが適応する症状に得意分野があり、必ずと言って良いほど咳止めが入っているので、咳が無ければ使うのはやめるようにとお話した。
 むしろ風邪の症状がフルセットで出るということは多くないので、総合風邪薬を常備しておくよりも、解熱鎮痛剤と鼻炎薬と咳止めといったように、症状別の薬を使った方が体への負担も少なく効果的と説明した。
 すると塩野義製薬が好きだと言われ、病院で『PL顆粒』を処方されたことがあるというため、市販薬で唯一と言えるくらい咳止め成分の入っていない風邪薬として『パイロンPL顆粒』を紹介した。
 お客様から「素人には難しいわね」と言われ、「研修でヒーヒー言ってます」と答えた。

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