『ロキソニン』に拘る理由はなんですか?

 お客様から『ロキソニン』を求められたけれど置いていないため、化学構造式が似ているイブプロフェン製剤で代用できる可能性をお話した。
 用途を尋ねるととのことで普段は我慢しているというから、我慢すると神経はより鋭敏になって弱い痛みにも反応するようになってしまい、また我慢するのは体力を消耗してなどを誘発する原因となことを説明した。
 痛み方については考えたことが無いというお話だったが、偏のズキズキするタイプは胃の不具合が原因のことが多く、締め付けられるタイプは肩こりと連動し、朝方に頭が重くなったり目の奥が重い感じがするのは血圧と関係することを説明したところ、「たぶん肩こり」というため『ズッキノン』(釣藤散)を案内したうえで『呉茱萸湯』を紹介すると、から吐き気になると分かり「自分に合うかも」とのことだった。
 病院でも処方してもらえることを伝え、本日はお帰りになった。

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 20代と思われるカップルのお客様が医薬品の棚の近くを足早にグルグルと回っている様子だったので気にかけていたところ「無い」という女性の声が聞こえて、お客様が他の売り場へ向かったところで声をかけてみた。
 『ロキソニン』を探してるというため近くのドラッグストアを紹介したうえで、親戚とも云えるイブプロフェン製剤でも代用できることを説明した。
 『ロキソニン』などの第1類医薬品は薬剤師との対面販売が必須で、お客の手の届くところには置けないから、店員に尋ねてしまった方が早いのだけれど。
 同様に妊娠検査薬は第2類であるものの、未成年の子が店頭で買いにくいのか万引きするから(私は購入するのは構わないと思ってるけど)レジの近くに置いてある店が多い。
 いや、そもそも薬は服やお菓子を買うのとは違うから、店員に声をかけるの嫌がらずに求めてもらいたいところ。

 お客様から『ロキソニン』を求められ、イブプロフェン製剤で対応できることをお話してみたが、家族から歯痛に頼まれた物だというので、近くのドラッグストアーに購入できるか問い合わせてみた。
 しかし、今日はすでに薬剤師が帰ってる時間だったため、少し遠いものの、まだ薬剤師がいるドラッグストアーを紹介した。
 ただ薬剤師の判断によるが、第1類は家族の代理では売ってもらえないこともありますと伝えた。
 正直、どうしてそこまで『ロキソニン』に拘るのか分からない。
 他の薬を実際に試して効果の実感をちゃんと記録しているとか、医師や薬剤師から病状や体質的に『ロキソニン』でなければ駄目だと指導されているのなら別だけど、今までそのいずれかに該当する患者さんと遭遇したことは皆無。

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