薬以外の相談を受けることもあります

 若いお客様が睡眠補助剤を求めて来店し、ジフェンヒドラミン製剤の『ドリエル』が効いたり効かなかったりするというため、別の成分を使ってみてはと提案し『ウット』を案内した。
 そのうえで寝つきが悪いものの中途覚醒は無いと言うので、肝臓の機能が亢進してる可能性をお話して『柴胡加竜骨牡蛎湯』を紹介したところ、両方を購入された。
 中途覚醒をしてしまう人は腎機能の低下が考えられ加齢とともに起きがちであり、うつらうつらとして寝た気がしないのは胃を悪くしている可能性が考えられる。
 こういうふうに相談してもらえると、情報提供もしやすいので是非(・∀・)

 高齢のお客様が、疲れ目と朝方に目ヤニがありドライアイにもなるとのことで相談を受けた。
 病院には行ったとのことだけれど、特に薬は処方されなかったと言う。
 他の目の症状との切り分けのために最初に受診したのは良いことですとお話したうえで、疲れ目に『スマイル40EX』を、目ヤニに『養潤水』、ドライアイに『新ロートドライエイドEX』を案内し、一番気になる症状に合わせてお話して『新ロートドライエイドEX』をお買い上げいただいた。
 一番気になる症状が改善すれば、他の症状も一緒に良くなる可能性はある。
 また朝方の目ヤニは、加齢によって瞼がたるみ、体が瞼を外敵と勘違いして追い出そうとしていると考えられることを伝えた。
 このお話をすると、たいてい苦笑いされる(;´∀`)

 お客様が漢方薬の棚で長考されていたため、案内を申し出たけれど断られた。
 しかしその後も複数のお客様に対応している間もずっと自分でパッケージを見較べていて、閉店まぎわになってようやく『加味帰脾湯』について尋ねられた。
 主訴は疲労で、高校生と中学生の息子さんが不登校なため一緒に飲みたいというお話だったが、体質や症状が同じとは限らないため分けた方が良いのではと説明し、お客様自身はのぼせがあり神経質そうにも見えたため『加味逍遙散』を紹介した。
 息子さん達は受験生でもあるということから『半夏厚朴湯』も紹介したうえで、生活が昼夜逆転していることと、好きなゲームも夢中になっているというより惰性でやってるように見えるということから、『加味帰脾湯』は適応するでしょうとお話すると、自分も試したいとのことで購入された。
 私も小中高と通して不登校だったことをお話したら、感極まったのか泣かれてしまい、その後は30分ほど人生相談というか教育相談のようになってしまった(^_^;)

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