同じ薬でも体調によって合わないことがある

 男性のお客様が『コッコアポEX』と『ナイシトール』に興味があるようで、質問を受けた。
 どちらも同じ漢方薬の『防風通聖散』で内臓脂肪を減らすのが期待できる一方、便通がちゃんとある人だと便がゆるくなる可能性をお話した。
 お客様は以前は太っていたそうだが、現在の見た目はそれほどではないように思える。
 ご本人の話では体脂肪率は17%のことだから標準の範囲内だけれど、病院などで測定したわけではなくネットを参考にしたとのこと。
 本格的に始めるのであれば保険の適用薬なっため、受診を勧めた。
 今回は案内しなかったけれど、便通がちゃんとある人のダイエットの選択として『防已黄耆湯』を使うという方法もある。
 本来は色白で水太りタイプの人が使う物ではあるが、実は食欲を落とす効果があり、ダイエットに応用できるのだ。
 とはいえ、証を外れる運用の仕方なので漢方専門の医師や薬剤師などに相談したほうが良いだろう。

 親子連れのお客様が来店し、虫刺されの薬で強い物をと希望されたためステロイド剤入りのを案内し、『液体ムヒアルファEX』をお買い上げいただいた。
 『キンカン』について尋ねられたため、痒みを抑える成分は入っておらず、灼熱感で痒みの感覚を麻痺させることを説明した。
 虫除けスプレーでかぶれたことがあり、同じ物で前年は大丈夫だったというので体調も関係することを説明すると、やはり当時は体調を崩していたそうだ。
 何か薬を使って合わなかったという時には、その時の体調や季節などもメモしておくと良い。
 いつも必ず使えないとは限らないし、その反対ももちろんある。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート