寒い季節の子供の厚着は下半身も忘れずに

 幼児を連れて風邪シロップを見ていたお客様から下痢の相談を受けたため、3歳から使える『エクトールDX』を案内した。
 しかし詳しくお話を訊くと、保育園でお腹の風邪が流行っているということが分かり、その場合は下痢を止めてはいけないことを説明した。
 下痢は体から毒を排出するためでもあるから、早く出し切ることこそが重要なのだ。
 もちろんその場合には、脱水症状を防ぐために小まめな水分補給が必要となる。
 お客様には胃腸炎に適応する『柴胡桂枝湯』を案内してみたところ味を心配されたので、『葛根湯』などに比べて不味くないことをお話したうえで、『おくすり飲めたねチョコレート味』と一緒にお買上げいただいた。
 果物味だと、漢方薬の苦味を強調してしまうので。
 一般に漢方薬は不味いというイメージは、『葛根湯』の苦味と辛味のせいだと思われる。
 今回、患者である子供は吐いてはいないということだったが、もし嘔吐している場合には『柴胡桂枝湯』を一回分いっぺんに服用させるのではなく小皿にお湯と『おくすり飲めたねチョコレート味』で、溶いてスプーンを舐めるように服用させる方法を伝えた。

 幼児を連れたお客様が来店し、子供の咳が湿った音をしていたため気にかけていたところ『ムヒこども鼻炎シロップ』を購入された。
 子供は透明な鼻水が出ているようだったので、湿った咳の特徴と照らし合わせて内臓が冷えている可能性を伝え、その子の服装からして上半身だけではなく下半身も温めるように勧めた。
 うちの奥さんもそうだったが、寒い時期に子供の上半身に厚着をさせても、下半身は疎かになってしまうことをお話しすると「勉強になりました」と言っていただけた。

 やや高齢のお客様が来店し、自分が使っているヘアリキッドと同じ物が分からないから、そのメーカーのカタログは置いていないかと問われ、置くいていませんと答えると「商品の説明をメーカーから受けていないのか!!」と激昂されて困った。
 メーカーによっては営業さんが回ってくることはあるけれど、ほとんどの商品は説明など無いままに仕入れてるので、とんだ無茶振りである。
 とりあえず怒鳴られるまま怒鳴られ続けて、ようやく疲れたらしいところでメーカーのお客様相談室に代わりに電話してみますと提案したところ、「そこまではしなくていい」と言われた。
 さっきの激昂は、なんだったんだ(^_^;)
 そして、「イボの薬を売ってくれ」と言われたため『イボコロリ』を案内したところ、病院で凍結治療を受けていて患部は顔や首回りだと言うので使えない事をお話した。
 すると病院で飲み薬のことも聞いたものの思い出せないというので、おそらく『ヨクイニン錠』のことでしょうと紹介した。
 日常の飲み物をハト麦茶にするなどの方法も勧め、本日はお帰りになった。

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