手荒れを防ぐ手洗いの方法

 やや高齢のお客様から胃痛の相談を受けたのだが、1週間ほど前に風邪をひき市販薬服用していたそうなので薬の名前を尋ねてみると、どうやら買ったお店のプライベート商品らしく現物を持ってきていないため、その腹痛が風邪の影響なのか薬の副作用なのか分からなかった。
 ガスも出るというお話から『大正漢方胃腸薬』と『ギャクリア』(六君子湯)の他に『スクラート胃腸薬S』と『パンシロン01+』を案内した。
 すると、骨粗鬆症の薬を病院から処方されていると分かり、朝1回の服用なので時間を離せば大丈夫か尋ねられたが、おくすり手帳を持参していないため薬の特定ができず判断は不可能なことを説明した。
 一番影響が少なそうなそうで鎮痛鎮痙攣薬の『芍薬甘草湯』が入っている『大正漢方胃腸薬』を使っていただくことになったが、おくすり手帳に成分表示を貼って担当医に報告するようお願いした。
 また、おくすり手帳は出先で事故に遭って意識を失った場合や、大規模な災害で避難をしたさいに救援物資に使っている薬を要請するためにも家に置いておくより持ち歩くよう勧めた。

 お客様から手先のヒビ割れに『ヒビケア』で良いか尋ねられ、適応することを伝えたうえで皮膚を保護するビタミンA湯も配合されている『エルモディアクリーム』を紹介した。
 今回は、知名度で『ヒビケア』を購入。
 お客様には綿手袋での保護を勧めたけれど、面倒とのことなので、手を洗う時にはハンドソープなどを使わずにキッチンペーパーで汚れを洗い落とす方法を教えた。
 手を洗ってからキッチンペーパーで拭くというのではなく、ハンドソープを使わずにキッチンペーパーで汚れをこすり洗いをするのである。
 そうすれば、手を保護する脂や菌を落としすぎないで済む。
 あと、台所の洗い物もできるだけ浸け置き洗いをして、洗剤に触れる機会を少なくするようにお話しした。

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