ニキビへの対処の基本「洗いすぎない・何もつけない・触らない」

 お客様から出血している痔の相談を受け、特に薬の指定が無かったので内服薬として『乙字湯』を紹介し、便通を楽にする『サトラックス』を案内ししてみた。
 すると塗り薬を希望されたため、抗炎症に優れる『ボラギノールA』と出血を抑える止血剤の入っている『プリザエース』を案内し、後者の注入軟膏をお買い上げいただいた。
 やっぱり、痔の薬というと内服薬は想定外なのかな?
 痔というのは肛門の内側、「内蔵」で起きてる疾患だから内服薬の効果は侮れないんだけど。
 だからこそ、注入軟膏なんてのがあるくらいで。
 入浴はしているそうなので、炎症を強めてしまう夏野菜を避けて、皮膚の再生のために豚汁をイメージした食材を集中的に摂ってみるよう勧めた。
 特に出血しているとお風呂を避けがちなので、皮膚の再生を補助するのに入浴は大事なんである。

 小学生の子供を連れた親子が来店し、子供のニキビの相談を受けたのだが、鼻の横に大きくあったのでニキビの薬より抗生物質とステロイドの『クロマイP軟膏』を案内した。
 すると前髪に隠れて見えなかったが、おでこの全面にもあることが分かり、そちらには『クレアラシル』を提示して、患部の状態によって薬を使い分けるよう勧めた。
 また、内服薬として『清上防風湯』を紹介し、病院で処方してもらってはどうかと提案した。
 本人は石鹸で顔を洗っているそうで、変にニキビ用を謳う洗顔フォームを使うより良いことを伝え、洗うさいにはこすり洗いをせずに良く泡立てて、その泡を肌に乗せたら、そのまま洗い流すだけにするようお話した。
 皮膚の表面の汚れは泡に吸着されるから、こすり洗いをして皮膚を守る菌や脂まで落としてはいけないので。
 母親からは、乳液を使うのはどうかと質問されたので、ニキビへの対処の基本は「洗いすぎない・何もつけない・触らない」の3つが重要なことを説明した。
 薬はあくまで、一時的に炎症を抑えたり皮膚の代謝を促進するため。
 特に「触らない」は重要で、手を肩より上に上げそうになったら、意識して手を下ろす癖をつけるべきである。
 抗生剤は家にある塗り薬を調べてみるとのことで、今回は『クレアラシル』のみをお買い上げいただいた。
 家にある薬を点検するのもまた、良いことである。
 そうそう、前髪があるとそれを異物だと体が錯覚して攻撃し炎症を強めてしまうことと、下半身を冷やすと腸が担う防衛機構が誤作動を起こすためお腹周りを温めるようお話した。
 それといつもの通りであるが、キュウリやトマトといった体を冷やす夏野菜は体が抵抗してより炎症を強めてしまうので避けることと、皮膚の再生を助けるためには豚汁の具をイメージして食材を思いっきり偏らせる方法を伝えた。

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